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名刺管理「Sansan」不正アクセスし閲覧 容疑の不動産販売会社員の男逮捕 営業に利用目的か

» 2024年02月09日 17時07分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 法人向け名刺管理システム「Sansan」の運営会社社員になりすまし、利用者からIDとパスワードを入手してシステムに不正アクセスしたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は不正アクセス禁止法違反の疑いで、不動産販売会社「GRANDCITY」社員、片岡和真容疑者(37)=東京都台東区小島=を逮捕した。容疑を否認している。

photo 警視庁=東京都千代田区

 同課によると、片岡容疑者は部下と共謀し、名刺管理システム運営会社の社員になりすまして利用者にメールを送信。セキュリティー強化の手続きのために必要だとしてIDとパスワードを不正に得ていた。

 Sansanは名刺情報をクラウド上に保管し、契約社内で共有できるシステム。片岡容疑者らは十数社の名刺データに侵入し、400万件以上の名刺情報を閲覧できる状態だった。

 主に住宅関連会社のクラウドを狙っており、同課は片岡容疑者らが閲覧した名刺情報を営業活動に利用しようとしていたとみている。実際に閲覧した情報を基に連絡を取り契約を結んでいた事例もあった。

 逮捕容疑は2022年11月〜23年2月、当時の部下と共謀し、名刺管理システムのIDとパスワードを不正に入手し、システムに侵入したとしている。

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