腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」に貸し出された腕時計がオーナーに返却されていない問題で、警視庁捜査2課が3月6日、業務上横領の疑いで、運営会社「ネオリバース」元代表の福原敬済(たかずみ)容疑者(42)の逮捕状を取った。ロレックスなど高級腕時計4本(計450万円相当)が返ってきていないという三重県在住の40代の男性会社員は産経新聞の取材に「捜査が始まり安堵(あんど)したが、容疑者が海外に逃亡したことに怒りを感じる」と憤りをあらわにした。
男性はSNSで、腕時計のオーナー約200人が集まる「被害者の会」に所属。男性によると2月末時点で計866本、総額約18億円相当の腕時計が返却されていないという。
メンバーは警察に被害届を出したり、メディアに情報提供したりしており「声を上げたことで警察の対応が早まったと思う」と語る。一方で「容疑者を逮捕しても腕時計は戻ってこないだろう。はじめからだまし取るつもりだったのなら、許せない」と語気を強めた。
貸し出した腕時計がオークションサイトに出品されているのを確認したオーナーもいる。男性は「警察には早く容疑者を捕まえてほしいし、質店や古物商などに腕時計の特徴を伝え、保管に向けて動いてほしい」と訴えた。(鈴木源也)
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