ITmedia NEWS >

「人の財布」が届く、だと? ネットコミュ障のマンガ家を驚かせた“代替現実ゲーム”の真実サダタローのゆるっとマンガ劇場(1/7 ページ)

» 2024年06月16日 07時14分 公開
[サダタローITmedia]

 6月某日、ボクの家に「人の財布」が届きました。でも、実際に誰かの財布が届いたわけではありません。「現実と仮想の間の曖昧な領域に物語を紡ぎ出すクリエイター集団」をうたう第四境界が販売している謎解きゲームのためのアイテムです。

プレイヤー宅に届く「人の財布」。6800円

注意:今回は「人の財布」の内容に触れていますので、お気を付けください。なお購入者に伝えられる“ネタバレに関するガイドライン”に沿って執筆しています。


 この財布の中には、架空の持ち主につながる様々なものが残されています。それは封筒だったり、あるいは学生証だったり……それらの情報を元に、プレイヤーは持ち主に迫っていくことになります。

 ただ、そこに書かれている情報だけでは足りません。ネット上で情報を探すことも必要になってきます。

 詳しくは漫画を読んでほしいのですが、面白いのはメールなどで架空の関係者とコミュニケーションをとる必要があること。こうしたやり取りが謎解きに加わることで、リアリティーや没入感がかなり増したように感じました。

 このように現実と物語の世界が交わるゲームのことを「ARG(代替現実ゲーム)」と呼んだりするそうです。ボクはこれまでしっかり遊んだことがなかったのですが、現実とフィクションがごっちゃになる感覚には独特の面白さがあります。

 ぜひ皆さんにも人の財布を手に取ってほしいのですが、残念なことに年内販売分はすでに売り切れ。ただ、第四境界は6月に内容が全く分からない“新作”を発表していて、こちらも事前予約はすでに終了しているものの、追加販売についてXで「なんとかいたします」とコメントを出していたので、再販の可能性はありそうです。興味を持った方は予約ページをチェックしてみてはいかがでしょうか。

       1|2|3|4|5|6|7 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.