「inmobiという国際的なマーケティング会社で、日本事務所は東京都千代田区にあります 彼らは開発者がアプリを最適化し、消費者の意識を高めるためのプラットフォームを提供しています」
「私たちの仕事は、開発者がアプリストアで人気やダウンロード数を向上させるための支援をすることです。現在、アプリゲーム市場は激しい競争状況にあり、多くの製品は利用率や露出度が低いです」
「inmobiは開発者と提携し、アプリケーションのデータを最適化するために私たちを雇いました。私たちはプラットフォーム上で40回タスクを行い、それをマーチャントに提供します。各データについては、その価値の1%ボーナスを受け取ることができます」
「毎日最低でも6000円から50000円まで稼ぐことができます。(あなたの能力によって異なります)仕事内容について何か質問はありますか? 特にない場合、これから仕事の給与と勤務時間について説明し、給与とボーナスを受け取るまでオンラインでサポートいたします」
正直なんだかよく分からないと感じた記者は「どんな仕事なんですか?」と質問した。すぐに「簡単に言うと、仕事内容はアプリ商家がアプリのダウンロードデータとレビューデータを最適化する手助けをすること」(原文ママ)と返信があったがこれもよく分からない。
続けて「まず、仕事内容および作業の流れと給料についてはっきり説明し、その後、一緒に実際に作業を行うことで、全てが簡単であることを理解していただけると思います」と連絡があり、早く次の説明をさせろと急かされたようなので、次の説明をお願いした。すると今度は報酬面に関する画像が送られてきた。
それによると、なんと5日間で10万円の報酬を得られ、さらに30日続けると60万円になるという。しかも未経験でも対応可能で、仕事はスマートフォンやPCからリモートで行うとしている。「他のどんなことにも影響を与えず、通常の生活にも支障をきたしません」(原文ママ)とかなり破格の待遇である。
大和晴子は続けて、この仕事を受けたいのならば、あるプラットフォームに登録するよう促してきた。登録には電話番号が必要で、新規登録するだけでなんと3000円をくれるという。一通りの説明を聞けたと思ったため、ここから大和晴子に質問してみることにした。
「これって詐欺じゃないんですよね……?」と聞いてみると、以下のような返事があった。(原文ママ)
「多くの求職者が詐欺について言及しているのを聞いています。ある仕事は実在するのに対し、他の仕事は偽物です。すべてのパートタイムの仕事が詐欺というわけではありません。以下の情報をチェックしてみてください」
ここにさらに「会社名」「会社の公式Webサイト」「会社の公式Webサイト」の3つのWebサイトへのリンクを添付していた。いずれも、InMobiという会社に関するWebサイト(inmobi.com)で、そのうち一つはWikipediaのページへのリンクだった。これによると、InMobiはインドのマーケティング会社であり、日本法人のInMobi Japanという会社があるのは分かったが、大和晴子がInMobiの関係者かは不明である。
というのも、前述にあるプラットフォームへのリンクは「inmobi-〇.com」(〇には別の文字が入る)となっており、inmobi.comとの関連性が分からないのだ。inmobi-〇.comの作りはややチープな印象で、利用規約はあるものの非常に簡素な内容で、InMobiとの関連性がうかがえない。大和晴子に対して、InMobiとの関連性を尋ねると次のような返事があった。
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