6月28日に公開された映画「それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン」が、初日から3日で観客動員数13万7000人、興行収入1億7200万円という、歴代アンパンマン映画35作品の中で最高のスタートダッシュを切りました。今作は子供だけではなく、大人にも評判が良いということで、ボクも鑑賞してきました。
今作の主役は、タイトルからも分かる通り、ばいきんまんです。愛と勇気の戦士として絵本の世界に吸い込まれたばいきんまんが、妖精ルルンと一緒に、森で暴れる「すいとるゾウ」をやっつけるために奮闘するというのが今回のストーリー。
何も持たずに絵本の世界に来てしまったばいきんまんは、それでもあれこれ試行錯誤して、すいとるゾウに立ち向かいます。勇気が持てず、すいとるゾウから逃げ続けていたルルンは、そんなばいきんまんの姿から勇気をもらうことになります。
一方、今作のアンパンマンは、ばいきんまんに頼みの綱として絵本の世界に呼ばれる、いわば助っ人の立場。物語の中心にはいないし、ルルンとの関係性もばいきんまんほど親密ではありません。それでも作品の主人公として活躍を見せなければならないのか、今作ではその行動に少し唐突に感じる部分があったようにボクは感じました。
多少の違和感はあったものの、ばいきんまんをメインに据えるというチャレンジングな内容により、今作ではばいきんまんの諦めない、何度でも立ち上がるカッコいい姿を見ることができて、大人にも好評といわれる理由が分かった気がします。それでも、周りの子供達が一番盛り上がったのは、アンパンマンの登場シーンでしたが……。
そんな、ばいきんまんを応援したい大人達のために、「シネ・リーブル池袋」(東京都豊島区)では、場内を暗くして、大音量で鑑賞できる「アンパンマンナイト」を毎週金曜日の夜に開催しています。興味のある方は行ってみてください。
ボクは、場内が少し明るめ、かつ音量小さめの子供向けの上映スタイルを今回初めて体験しました。これまでは落ち着いて鑑賞できないだろうと敬遠していたのですが、重低音控えめな上映スタイルはけっこう快適で、子供たちのリアクションも含めて楽しく鑑賞できました。今後も気になった子供向け作品があれば、劇場に行きたいと思っています。
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