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屋上にAIドローンを配備した「地域防災コンビニ」、石川県のローソンで有用性を確認

» 2024年12月24日 12時13分 公開
[ITmedia]

 ローソンは12月23日、石川県や石川県警察、KDDIと共同で実施した「地域防災コンビニ」の実証に成功したと発表した。店舗の屋根に配備したAIドローンを使い、事故の状況確認や捜索など警察活動に活用する。

ローソンとAIドローン(出典:ローソン)

 AI制御で障害物を自動回避しながら自律飛行するドローン「Skydio X10」をローソン七尾小島町店から行方不明者の捜索現場や交通事故現場と見立てた場所まで飛行。AIドローンのサーマルカメラで上空から行方不明者を発見したり、高精細画像から3Dモデルを作成して自動車事故の状況確認をしたりと警察の初動対応を行った。

 運用に当たっては、2023年12月に新設されたドローンの「レベル3.5飛行」制度を活用した。レベル3.5は、操縦ライセンス保有者が機上カメラで歩行者の有無などを確認することなどを条件として、それまでの立入管理措置(補助者や看板の配置など)を不要になり、道路や鉄道の横断が容易になった。今回の実証でも通常はクルマで約15分かかる距離をドローンは約8分で急行

できたという。

 地域防災コンビニは、10月に石川県とKDDIが発表した包括連携協定に基づき、ローソン店舗をStarlinkやドローンを活用した地域防災拠点とする構想。平時と災害時などを区別しない“フェーズフリー”の考えに基づき、4者は今後もAIドローンの活用について検討を進める考えだ。

ドローンのサーマルカメラで上空から行方不明者を発見
高精細画像から3Dモデルを作成して自動車事故の状況確認
通常はクルマで約15分かかる距離をドローンは約8分で急行できた

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