ドジャースの大谷翔平(30)ら日本人選手の活躍が注目されている米大リーグ中継を巡り、従来のテレビからスマートフォンなどのモバイル端末で視聴する傾向が、若い世代を中心に定着しつつある。米Amazon(アマゾン)が展開する定額制の動画配信サービス「Prime Video」(プライム・ビデオ)による調査では、3月に東京で開催された大リーグの開幕シリーズについて、20代の約3割がモバイル端末で視聴していたことが判明。プライム・ビデオでは大リーグの配信サービスを拡充するなど力を入れている。
3月に東京ドームで開催されたドジャースとカブスとの開幕シリーズ2試合について、プライム・ビデオでは独占配信(地上波を除く)を実施。また、スポーツ映像配信サービスの「SPOTV NOW」とも連携し、プライム・ビデオのチャンネルで同サービスが視聴できるようになった。日本人選手が出場する予定の試合を中心に年間54試合(土・日曜の1試合)をSPOTVでライブ配信するサービス「MLB レギュラーシーズン」を今年4月から開始するなど大リーグの配信サービスを拡充している。
3月の開幕シリーズを巡る視聴動向について、プライム・ビデオでは国内の男女1200人を対象にインターネットを通じて調査を実施。スマートフォンやタブレットなどモバイル端末で開幕シリーズを視聴した人は年代別では20代が最も多く、30.4%に達した。プライム・ビデオでは「若い世代を中心に『スポーツは家のテレビで見るもの』いう固定概念から、『どこでも好きな場所で見ることできる』という動画配信の価値が浸透しつつあるのかもしれない」と分析する。
また、今年4月から開始した大リーグのライブ配信について、「視聴したい」と回答した割合は全体で76.2%だった。年代別に見ると、20代は85.0%、30代は82.5%といずれも8割を超えており、40代、50代の中高年よりも関心が高かった。プライム・ビデオでは「平日は仕事をしていたり、週末はレジャーで外出したりすることが多い世代ということが影響しているかもしれない」としている。(浅野英介)
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