マツダは7月9日、東京都港区の麻布台ヒルズに新たに開設した研究開発拠点「マツダR&Dセンター東京」を報道陣に公開した。自動運転などの先進運転支援システムなどのソフト開発を担い、「SDV」(ソフトウエア・デファインド・ビークル)と呼ばれる次世代車づくりをリードする拠点として機能を強化する。
自動車業界では、SDVの開発やAIの活用に向けてIT人材の獲得競争が激しくなっており、東京中心部への拠点開設には首都圏に集中するIT人材を呼び込む狙いもある。
記者会見した今田道宏執行役員は、新拠点を通じた人材獲得や外部企業との協業に意欲を示したほか、資本提携するトヨタ自動車との開発連携も視野にあるとした。トヨタは、東京にSDVのソフト基盤の開発子会社があるほか、29年度の開業を目指す新東京本社をソフトやAIの開発拠点とする方針。
マツダは従来、広島本社周辺に生産や開発、マーケティングの機能が集中していたが、最近は首都圏で販売・マーケティングや開発の機能強化を進めている。
今回の新拠点の開設に合わせ、東京本社も千代田区霞が関から麻布台ヒルズに移転しており、今後は人材採用の機能を東京に集約する方向だ。
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