海洋研究開発機構は7月29日、深海無人探査機「うらしま8000」が、伊豆・小笠原海溝での試験航海で水深8015.8mに到達したと発表した。国内で開発した深海を自律的に航行する無人機「AUV」としては、最も深い記録となる。
海洋機構によると、記録を達成したのは21日。うらしま8000は全長10.7m、高さ1.5mで重さは7t。リチウムイオン電池を電源として、水深約8000mで30時間ほど航行でき、事前にプログラムされた航路を自律的に進みながら観測を行う。
このまま開発が順調に進めば、来年度以降に本格運用が始まり、海底の状況把握や資源探査、防災研究などでの活用が期待される。
日本が排他的経済水域(EEZ)内で保有する水深6000m以上の水域の面積は世界一だが、最も深く潜れるのは老朽化が進む有人潜水調査船「しんかい6500」の水深6500mだった。
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
Special
PR