小学館、第三者委員会設置へ 「マンガワン」での原作者起用問題を調査
小学館は3月2日、漫画配信アプリ「マンガワン」での原作者起用問題を受け、第三者委員会を設置する方針を決定した。編集部における作家・原作者の起用プロセスと人権意識を外部から検証し、問題点の究明と再発防止に向けた提言を得るのが目的だという。
第三者委員会が検証する対象は、「堕天作戦」連載中止の際の事実関係、「常人仮面」の連載開始の事実関係、担当編集者が原作者と被害に遭われた方との和解協議に加わっていた経緯の3点。加えて、マンガワン編集部全体の作家・原作者起用プロセスと人権意識の確認も行うとしている。第三者委員会の詳細については追って公表するとした。
また社内調査の過程で、新たに「星霜の心理士」についても原作者起用のプロセスと確認体制に調査が必要であることも判明。同作の更新を同日から一時停止した。星霜の心理士は、原作者・八ツ波樹氏が「週刊少年ジャンプ」で「アクタージュ act-age」の原作を執筆していたマツキタツヤ氏と同一人物であると公表した。
八ツ波樹氏は2020年8月に強制わいせつ容疑で逮捕・起訴され、その後、有罪判決(懲役1年6か月、執行猶予3年)を受けた。編集部はその事実を把握した上で、判決の確定及び執行猶予期間の満了を確認し、事件に対する反省の姿勢や再発防止への取り組み、専門家による社会復帰支援状況について確認を行い、編集部内で起用の検討を行ったという(詳細はこちら)。
マンガワンをめぐっては、漫画「堕天作戦」の原作者・山本章一氏が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたにもかかわらず、ペンネームを変えて「一路一」として「常人仮面」の原作者として連載が再開されていた問題が2月下旬に発覚。小学館は2月28日付の声明で山本氏の逮捕歴を認め、「人権・コンプライアンス意識の欠如があった」と謝罪した。
しかし声明内容への批判は収まらず、同誌に作品を掲載する漫画家が相次いで配信の停止を宣言し、「葬送のフリーレン」など主要作品がマンガワン上で閲覧不能となる事態に発展している。
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