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「光速船」40年の時を越えて復活 一人のファンの夢から始まった“愛と情熱の物語“とは?(2/3 ページ)

» 2026年03月08日 09時14分 公開

 こだわりの一つが、オリジナルと同じ「射出成形」で製造されたプラスチック製の筐体です。手に取った時の質感まで忠実に再現しようという執念が感じられます。

 そして、Vectrexの魂ともいえるディスプレイには、5インチのAMOLED(有機EL)が採用されました。なぜ液晶ではなく有機ELなのか。それは、自発光のOLEDこそが、ブラウン管が描いたベクトルグラフィックスの「光の線」の鋭さ、そして漆黒の闇を最も忠実に再現できるからです。発表会で見たその映像は、まさに"光が走る"感覚そのものでした。

OLEDディスプレイが美しい光を放つ

 さらに、画面に重ねてゲーム世界をカラフルに彩る「物理オーバーレイ」も完全再現。各ゲームに付属する専用シートを装着すれば、あの頃の懐かしい没入感が蘇ります。HDMIで外部ディスプレイに出力する際は、このオーバーレイがデジタルで表示されるという現代的な配慮もうれしいポイントです。

 現代のプレイスタイルに合わせた進化も忘れていません。例えば、標準で付属するコントローラーは、自動センタリング機能付きのアナログジョイスティックと4つのアクションボタンを備えたBluetoothワイヤレス仕様。オリジナルの操作感を損なうことなく、ケーブルの煩わしさから解放されます。

 Bluetooth接続であるため、PCや他のデバイスでも使用できる可能性もあり、コントローラー単体でも活躍の場が広がりそうです。もちろん、使わないときは本体にすっきり収納できるギミックも健在です。

 拡張性も驚くほど高いです。電源供給と映像出力(予定)を兼ねるUSB Type-C、大画面で楽しむためのHDMI出力、そしてゲームを追加できるmicroSDカードスロットを搭載。さらに、2つ目のコントローラーを接続すれば、対戦や協力プレイが楽しめるほか、驚くべきことに当時のオリジナルコントローラーが接続できるDB9ポートまで備えています。新旧のファンがそれぞれのスタイルで楽しめる、至れり尽くせりの仕様と言えるでしょう。

「多機能クロックモード」はインターネット経由で天気や気温といった情報も表示できる

 ゲームをプレイしていない時でも、Vectrex Miniはデスクの上で存在感を放ちます。Wi-Fiに接続すれば、時刻や天気などを表示する「多機能クロックモード」として機能。レトロフューチャーなデザインは、インテリアとしても活躍してくれそうです。

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