分かりにくいけれど面白いモノたち
電子書籍が作れるNRエディターが絶妙なアプデ 開発者に聞く新機能のコンセプトと便利な“使い方”(1/7 ページ)
ボイジャーの「ロマンサー」は、「自分で書く 自分で残す 自立出版」をコンセプトにした総合電子出版支援サービスだ。Word形式のファイル(拡張子がdocxのファイル)をEPUB 3に変換し、専用アプリを使わず、Web上で電子書籍を読める「BinB」形式で公開できる他、専用のEPUBエディタ「NRエディター」を使えばWordなどを使わずにEPUB編集ができるなど、電子出版に関して、制作から公開、販売までサポートする。
似たようなサービスとしては、他にBCCKSがあるが、それを電子書籍に特化して、より簡単にしたものと考えるといいかもしれない。少なくとも、現在、電子書籍制作に関して、最も分かりやすくて利用のハードルが低い電子出版支援サービスだと思う。Amazonで売るためのKindle形式のファイルも作成できるのだ。
そのロマンサー用のEPUBエディタ、NRエディターはロマンサーで公開することを前提にせず、ただEPUBファイルを制作したり、前述したようにKindle用のファイルの制作もできることから、私はシンプルで使いやすいEPUBエディタとして、サービスが始まった頃から使っていた。とにかく、簡単にEPUB形式のテキストと画像を使った電子書籍が作れるので重宝していたのだ。
そのNRエディターが、かなりの機能追加をしてVer.2になった。シンプルに、あまり考えずに使えるのが魅力のエディタだったのだけど、それだけに出来上がる電子書籍もシンプルなので、ちょっと装幀というか見た目に凝ったものは作ることができなかったのは確か。で、先行利用に応募して実際にVer.2を使ってみたところ、なんとも絶妙なバージョンアップだった。
開発のきっかけはMicrosoft Word?
「ロマンサーというサービスは、元々、ワードのファイルをEPUBに変換して、公開や販売などのお手伝いをするというサービスだったんです。そのサポートをやっていると、問い合せの多くは、例えば見出しをつけるにはどうすればいいのかとか、こういう表現するときにはどうすればいいのかっていう質問なんです。それに答えていると、ユーザーが困ってる部分の本質が、最終的にはワードの使い方の話に集約されていくことに気がついちゃったんです」と、NRエディターの開発を担当したボイジャー企画部の木村智也さん。
さすがにMicrosoft Wordを簡単に使えるようにするサービスはロマンサーには実装できない。では、Wordなどであらかじめ作ったファイルの変換だけではなく、ロマンサー専用のエディタを用意して、それがとても分かりやすいものならば、そういう質問が減るのではないか、問題の本質が解決できるのではないかと思い付いたのが、NRエディター開発のきっかけだったという。
だから、最初のNRエディターは、あんなにもシンプルだったのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
分かりにくいけれど面白いモノたち
ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Androidのマイナンバーカード」提供へ 20日から 物理カードなしでも本人確認など可能に
-
2
睡眠中に「ピンクノイズ」を聞くと“脳内ゴミ”の洗い流しが強まる? 米MITが人間で実験 Science系列誌で発表
-
3
タイムズカー漏えいで集団訴訟の動き、登録3000人弱 呼び掛けた弁護士に聞いた──「謝罪で済む案件ではない」
-
4
免許証の悪用防止で申し込み集中 JICCがアプリ受付を一時休止 タイムズカー漏えいの影響か
-
5
「アバハウス」全顧客の情報漏えいか 会員・受注DBに不正アクセス 「不審な返金メール届いた」報告で判明
-
6
第一生命に不正アクセス 従業員情報12万人分漏えいか 退職者も対象
-
7
靴のムーンスター、顧客情報漏えいの可能性 氏名や住所、注文情報など
-
8
Apple、macOSの「フルディスクアクセス」に追加の制御を導入へ 「AIエージェントの進化でリスクが大幅に増大」
-
9
貧乏な子どもが“稼げる大人”になる条件とは? 米ハーバード大などがFacebook7000万アカウント超から分析 2022年にNature掲載
-
10
“謙虚なリーダー”は上司として優れているのか? 東大が日本企業の400人以上を調査
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR