通信量「3分の1では足りない」 オプテージ社長、大阪のデータセンター投資で東京代替へ
関西電力グループで通信事業を担うオプテージの名部(なべ)正彦社長が産経新聞のインタビューに応じ、「1社だけの力では難しいが、10年程度で大阪が東京の通信インフラを補完し、一定の役割を果たせるようにしていきたい」と語った。データセンターや通信回線などのデジタル基盤が東京に集中する現状を改め、大阪を軸に関西を首都圏の代替機能を担う拠点に育てたい考えだ。
企業や通信事業者がデータをやり取りする接続網の中心は、全国的にみると東京に集中。大阪は東京と比べて通信量が3分の1程度にとどまっているという。名部氏は「3分の1では代替には足りない。もう少し東京に迫るような状況にしていきたい」と強調した。
このまま東京への集中が続けば、首都直下地震や大規模噴火などで首都圏のデータセンターや回線網に支障が出た場合、企業のシステムやネットサービスの一部が同時に止まり、影響が全国に広がりかねない。
同社は、2035年までにデータセンターや海底ケーブル関連などへ累計3000億円程度を投資する計画。今年1月に大阪市北区で稼働開始した「曽根崎データセンター」を含めて、同市内を中心に3カ所以上のデータセンターの展開を計画している。曽根崎データセンターは大阪の堂島や心斎橋といった通信網の接続拠点に近い。立地を生かし、通信事業者やクラウド関連企業の集積を狙っている。
データセンター事業は競争が激しい一方、拠点が集まるほど地域全体の価値が高まる。東京一極集中の是正は1社だけで実現できるものではないが、各社の投資が重なれば、日本のデジタル基盤の複線化へ近づく。
名部氏は「大阪にも基盤を置こうという流れが、まさしく今立ち上がってきているところだ」と期待を込めた。(桑島浩任、写真も)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
くら寿司、「ちいかわ」コラボ中止 従業員による不正行為判明で
-
2
メルカリ、くら寿司ちいかわ騒動巡りコメント 出品削除・禁止の有無は
-
3
配布前の「ちいかわ」グッズがメルカリに? くら寿司コラボ第2弾、初日から“内部犯”の臆測呼ぶ 第1弾に続き
-
4
103年前の関東大震災、どこがどれだけ揺れた? 市区町村別の「詳細震度」マップがXで話題に
-
5
くら寿司、「ちいかわ」グッズ不正で「警察と相談、厳正に対処」 メルカリと連携も
-
6
醸造元に無許可でコラボ? 神田明神納涼祭りで販売された「VTuber日本酒」が物議 企画者は「事実関係確認中」
-
7
東京23区で「徒歩10分以内」に駅がない地域はどこ? 駅空白地帯マップが話題
-
8
近くの“安いマック”が分かる「価格帯マップ」話題 スタバやコメダも対応 店舗の価格差、独自に調査
-
9
VTuberの名前を一発入力できる「VTuber変換辞書」で騒動 BOOTHで一時販売停止も復活 「当初の判断に誤り」
-
10
Google「Pixel 6a」で充電中に発火、けが人も 消費者庁
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR