Metaが「Meta AI」に新たな保護機能 10代の自殺・自傷に関する会話を保護者に通知
米Metaは7月16日(現地時間)、10代のユーザーが同社のAIアシスタント「Meta AI」との会話で自殺や自傷行為を考えている可能性を示唆した場合、保護者に通知する新機能を発表した。Instagramのペアレンタルコントロール機能を利用している保護者が対象。まずは、米国、英国、オーストラリア、カナダで提供を開始しており、年内には全世界の保護者が利用できるようにする計画だ。
Meta AIは従来から、10代のユーザーが自殺や自傷をほのめかした場合、危機対応のヘルプラインを案内し、保護者やカウンセラーなど信頼できる大人への相談を促してきた。今回はさらに、専門家と共同で開発したシグナルに基づき、リスクの兆候がある会話を専用のAIシステムで検出し、保護者に能動的に通知する。誤検出への懸念に配慮し、AIがフラグを立てた会話はすべて人間が確認した上で通知を送るという。意図が曖昧な場合は「慎重を期して保護者に通知する」方針で、通知の際には保護者が子どもとの対話に臨むための専門家によるリソースも併せて提供する。
なお、保護者に通知されるのはリスクの兆候があったことのみで、会話の内容そのものは共有されない。
同社はまた、10代に限らずユーザーとの会話から自殺の差し迫ったリスクがうかがえる場合に、緊急サービスへ通報する仕組みを構築中であることも明らかにした。FacebookやInstagramでは既に、自殺の恐れが現実にあると判断される投稿を認識した際に緊急サービスへ通報しており、昨年は世界で1万9000件以上の通報を行ったとしている。
このほか、10代のメンタルヘルスを専門とする75人以上の臨床医から得たフィードバックを基に、自殺や自傷に関するプロンプトへのMeta AIの応答を改善していくという。2025年10月に発表したInstagramのより厳格なコンテンツ設定「Limited Content」もMeta AIとの会話に適用され、この設定を選択した保護者の子どもに対しては、Meta AIがより広範なプロンプトへの応答を拒否するようになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
厚労省の調査書類、ヤマトが配送中に紛失 339人分の氏名や給与額など漏えいのおそれ
-
2
参議院サイト、17年ぶり刷新の裏で「制作費26万円」が話題に 落札結果から判明 SNSで驚きの声
-
3
備品のオシロスコープなど持ち出し換金 仙台高専の技術職員を懲戒解雇
-
4
Hugging Face侵害事件、OpenAIとMETRが最終報告書公開──約1200体のAIエージェントが“闇掲示板”で結託し700体が攻撃に参加
-
5
「FANZAスタジオ」爆誕へ 成人向けAIマンガに違和感を覚えるマンガ家も期待する部分とは?
-
6
AIが生成した“存在しない病名”、研修医の44%が信用 見抜けた医師との差は? 仏大学病院が検証
-
7
ダサいスライド資料を作る大会が開催中 応募フォームもダサい
-
8
ソニー・ミュージックパブリッシングとワーナー・チャペル、Anthropicを著作権侵害で提訴
-
9
R-18ゲームをiPhoneでも……DMM GAMES、iOS向け独自ストアを31日に公開
-
10
なぜ「事故物件」をあえて買うのか “2〜5割安”の魅力と、AIによる透明性への道
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR