米MetaのInstagramは9月17日(現地時間)、若者を守るための新たな取り組みを発表した。18歳未満のユーザーは、自動的に「Teen Account」に移行される。米国などの一部の国では60日以内に、欧州圏では年内に、日本を含むその他の地域では2025年1月に実施する計画だ。
Metaに対しては、EU(欧州連合)や米連邦政府から、若者保護が不十分だという指摘があった。
Teen Accountは、10代の若者がオンラインで安全な体験をできるようにするための様々な保護機能を備えている。主な機能は以下の通り。
既にInstagramを使っているユーザーを含むすべての16歳未満のユーザーと、18歳未満で新規登録するユーザーのアカウントはデフォルトで非公開になる。つまり、承認されたフォロワーのみが投稿を見ることができる。
フォローしているユーザーまたは既に繋がりのあるユーザーからのメッセージのみ受信可能。
「発見」や「リール」で暴力的なコンテンツや美容整形を勧めるコンテンツなどを制限する設定が自動的に最も厳しいものが適用される。
フォローしているユーザーからのみタグ付けやメンションが可能になる。また、不快な単語やフレーズが自動的に除外される。
1日当たりの利用時間が60分経過すると、アプリを閉じるよう通知するアラートが表示される。
午後10時から午前7時はスリープモードが自動的にオンになり、通知がミュートされ、DMには自動返信が送信される。
また、ペアレンタルコントロールも強化する。
ユーザーが年齢を偽ろうとする可能性に対し、Instagramは以下のような対策を講じている。
新規アカウント作成時や成人向けアカウントを使おうとした際に、年齢確認をより厳格に行う。未成年の可能性がある場合は、年齢確認を求める。
AIでアカウントの行動や投稿内容を分析することで、年齢を推定する。プロフィール情報、アカウントの作成時期、他のプロフィールやコンテンツとのやり取りといったシグナルを使って推定する。
この技術により、年齢を偽ってもTeen Accountに移行される可能性が高まる。
Instagramのトップ、アダム・モッセリ氏は自身のInstagram投稿で、Teen Accountは「若者に自動的な安全保護を提供し、保護者にさらなる安心感を与える」とし、Teen Accountは「保護者の最大の懸念に基づいて設計された」と語った。
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