「POPOPOは私財30億円を突っ込んでしまったプロジェクトでした」――ドワンゴ創業者で、通話アプリ「POPOPO」に個人で出資していた川上量生(かわんご)氏は7月16日、自身のXでこう明かした。17日には「やっぱ30億ぽっちで勝とうとはずうずうしかった。最低でも300億ぐらいは必要だった」と振り返り、自腹出資で「ケチってしまった」と反省を述べた。
POPOPOは「カメラのいらないテレビ電話」を掲げたコミュニケーションアプリ。3Dアバターを介して音声通話やライブ配信でき、会話の流れに合わせてカメラワークが自動で切り替わる仕組みが特徴だった。
3月18日のサービス開始時には、佐藤健氏やGACKT氏、庵野秀明らが出演する発表会を開き、大きな話題を集めた他、ユーザーに1億円をプレゼントするキャンペーンや、令和ロマンの高比良くるま氏を起用したWeb CM、渋谷駅や新宿駅で大規模広告などプロモーションにも積極投資していた。だがユーザーの定着には至らず、開始から半年の9月17日に終了すると発表したばかりだ。
17日のXで川上氏は、自身が手掛けた着メロやニコニコ動画、N高についても「立ち上がるまでに大体100億円ぐらいかかっている」と振り返る。今の社会状況でPOPOPOは100億では足りず、「頭300億でトータル1000億ぐらい突っ込むプロジェクト」にする必要があり「そもそも頭の30億が足らなかったという認識」だという。
増額分はプロモーションに投じるのではなく、「もっと大きな座組、プロジェクトを作るべきだった」と反省。ただ「そうなるとちょっと個人では、そもそも無理な計画だった」とも述べ、会社の資金ではなく個人の資金だったために「だいぶケチってしまった」と述べた。
川上氏の視線はすでに次に向いている。次のプロジェクトとしてZEN大学のZMC(ZEN数学センター)によるIUT理論のコンピュータ検証に関する中間発表会を開くことを紹介し、「この数学のプロジェクトはポケットマネー5億円ぐらいです」と記した。発表会のライブ配信は7月17日午後1時から。
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