サダタローのゆるっとマンガ劇場
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”(1/7 ページ)
ゲームのジャンルの中に通称「バカゲー」と呼ばれるものがあります。奇抜なストーリーや演出満載の、いわゆる「馬鹿馬鹿しいゲーム」のことを指す言葉ですが、最近、あるスペインのインディースタジオから1つのバカゲーが発売されました。
そのタイトルは「電車アタック」。近未来の日本を舞台に、電車をドリフトさせたりジャンプさせたり、あるいはスケボーのようにトリックを決めたりしながらステージクリアを目指すという、ブッ飛んだ内容。まさしくバカゲーです。個人的にもこのバカゲー要素が気になって遊んでみたのですが……実は全体的にかなり完成度の高いゲームでした。
まず、アクションゲームとしてしっかり作りこまれています。ドリフトやトリックといったアクションは正確なタイミングで行う必要があり、それなりのテクニックが要求されます。
軽い気持ちで遊び始めたボクは、その意外と硬派なゲーム内容に、正直、面食らいました。それでも何度もプレイしていくうちになんとなくクリアできるようになっているゲームバランスは見事で、練習の末に華麗なトリックを決められたときにはもう脳汁出まくりでした。
他にも収集要素の豊富さやBGMの素晴らしさなど、全体的に好印象な本作ですが、ボクが一番感心したのは、舞台である日本に対する、制作サイドの解像度の高さです。
本作には、クリアしたステージの情報を“雑誌への投稿”という形でアーカイブする要素があるのですが、この雑誌の内容がとにかくすごいです。日本各地の名所に名産品、主人公によるラーメンリポートなど、日本人のボクが見ても違和感ない、むしろボクも知らないような情報までまとめられているのです。
ゲームのストーリーは、ライバルたちと協力して巨大な悪に立ち向かうという、王道の少年マンガのような熱い内容。ここにも日本に対する理解の深さを感じました。
今回の電車アタックをはじめ、「NTE」のような中国のゲームや「Forza Horizon 6」、少し前の「Ghost of Tsushima」など、いわゆる洋ゲーなのに日本人のボクたちが見ても違和感のない日本を表現しているゲームが目立ってきていると思います。海外の人の目から見た「トンデモ日本」も魅力的ではありますが、やはり日本への理解の深い洋ゲーを見ると、日本人としてうれしさを感じてしまいますね。
電車アタックは、PlayStation5、Nintendo Switch 2、Xbox SeriesX|S、Steam(PC)の各プラットフォームで販売中です。価格は2420円ですが、Steam版は7月30日まで10%オフで購入可能。皆様も是非、この完成度の高いバカゲーを遊んでみてください。
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漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる~く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。
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