Intel、欧州委員会の異議告知書に反論
欧州委員会は7月27日、米Intelに対し、同社が独占的地位を不正に利用したとする異議告知書(Statement of Objections)を送付したと正式に発表した。Intelが、主要な競合企業である米AMDをx86プロセッサ市場から排除するため、不正な事業慣行を行ったとするもので、この主張が確認されれば、Intelに対して罰金を科す可能性があるという。Intelは10週間以内に異議告知書に対応する必要があり、対応後、口頭審理を求める権利を有する。
欧州委員会は文書の中で、独禁法違反に当たるとされるIntelの行為を3点挙げている。1点目は、コンピュータメーカーに対するリベートの支払い。CPUの「すべて、もしくは大部分」にIntel製品を採用したコンピュータメーカーに対して、Intelが「著しい額の」リベートを支払ったとしている。2点目は、AMD製CPU搭載製品の発売延期や中止を促すために、Intelがコンピュータメーカーに対して金銭を支払ったとするもの。3点目は、サーバ分野で「戦略的(に重要な)顧客企業」をめぐり、AMD製品と対抗する場面で、Intelが原価割れの入札を行ったとするもの。
これに対してIntelは27日、法務責任者ブルース・スーウェル氏の声明を発表。「マイクロプロセッサ市場は正常に機能しており、当社の行為は合法かつ競争促進的であり、消費者の利益になるものだと確信している」としている。また、「今回のケースは、顧客企業や消費者によるものではなく、直接の競合企業による苦情に基づくもの」と、欧州委員会の主張の根拠に疑問を呈する一方、文書を受け取ることで「同委員会の懸念に直接対応できる機会を得た」としている。
一方のAMDは、欧州委員会の文書を「(Intelの)事業慣行に対する徹底的な、複数年にわたる調査から得られた証拠に基づくもの」と、その正当性を主張。2005年には日本の公正取引委員会がIntelに排除勧告を出したほか、韓国でも調査が進んでいるとして、「欧州委員会の決定は、Intelの不正な事業慣行に対する、一連のグローバルな調査における最新の動きだ」とコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
フランスのスーパー数百店舗で冷蔵設備にサイバー攻撃 温度が最高50度に上昇し食品大量廃棄に
-
2
Anthropic、自己複製AIの「兆し」を指摘 55ドルのTVボックス15台で26Bモデルが稼働
-
3
JR東・京急・東武など鉄道7社、「磁気乗車券」廃止へ 27年春から「QR乗車券」に
-
4
AIが出力した「実在しない判例」を書籍に掲載→回収・絶版へ 琉球大教授が謝罪「研究者としてあるまじき失態」
-
5
日本人の大腸がん、約半数に“腸内細菌の毒素”が関与 40歳以下の発症は7割 東大・阪大が200人を全ゲノム解析
-
6
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
7
国産AI「Sarashina」が無料で試せるWebサイト、ソフトバンク子会社が公開 6つのAIモデルが呼び出せるAPIも
-
8
初めての一眼にフルサイズを選びたい、でも高くて重いのは嫌……「EOS R8 Mark II」はそういう人のためのミラーレスだった
-
9
「コミューン」不正アクセスでLINEヤフー、Sansan、パナソニックでも会員情報漏えいの可能性
-
10
AnthropicのAI、未解決殺人事件で警察に虚偽の情報提供 米政権は「通知と是正は義務」と警告
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR