米調査会社ABI Researchは1月29日、2008年の携帯端末市場シェアに関する調査結果をまとめた。
携帯電話全体の出荷台数は、2008年上半期は前年同期比14%増と好調だったが、下半期では第3四半期に8%増とスローダウンし、第4四半期には10%減に落ち込んだ。通年では前年比5.4%増の12億1000万台だった。2007年は前年比16%増を記録している。
メーカー別市場シェアでは、首位がNokiaの38.6%で、前年から1.6ポイントシェアを伸ばしている。伸び率が最も大きかったのが、2位のSamsungで2.7ポイント増の16.2%。3位はLGが1.5ポイント増でMotorolaと並んだ。
Motorolaは前年から5.1ポイント減となったが、2007年の7.8ポイント減からはやや回復したといえる。しかしABI Researchは、2009年に魅力的な製品を提供できなければ、同社は非常に厳しい状況に立たされると分析している。
5位のSony Ericssonも、前年比で0.7ポイントシェアを落とし、8%となっている。
スマートフォンでは、Research In Motion(RIM)のBlackBerryが0.9ポイント増の1.9%、AppleのiPhoneが0.8ポイント増の1.1%となった。経済状況は厳しいものの、この2社が値下げを行う可能性は低いとABIはみている。またHTCはスマートフォンでは後発だが、Android搭載G1でのT-Mobileなどとの提携により、今年はシェアを伸ばすとみられている。
関連キーワード
iPhone | スマートフォン | BlackBerry | Motorola(モトローラ) | Samsung | Android | HTC | 携帯電話 | Nokia(ノキア) | Sony Ericsson | T-Mobile
関連記事
- [WSJ] Dell、iPhone対抗スマートフォンを計画
DellはiPhoneのようなキーボードなしのタッチスクリーン携帯や、キーパッド付きのスライドモデルを計画しているという。 - 中小企業に浸透するiPhone、シェア1割到達へ
Forrester Researchは、iPhoneのSMB市場でのシェアは、2009年には10%に達する見通しという。 - 世界のスマートフォン市場、Appleがシェア3位に
第1四半期の世界スマートフォン販売台数で、Appleが3位にランクイン。米国市場ではRIMに次ぐ2位につけている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.