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Amazon、Android向けアプリストアを年内に立ち上げ
Amazonが独自のAndroid向けアプリストア「Amazon Appstore for Android」を立ち上げる。アプリ登録は承認制で、ユーザーはAmazonのアカウントでアプリを購入できる。
米Amazon.comは1月4日(現地時間)、米GoogleのAndroid向けアプリストア「Amazon Appstore for Android」を発表し、「Amazon Appstore Developer Portal」への開発者の登録受付を開始した。アプリストアは年内に、まずは米国でオープンするとしている。
既にAndroid Marketで公開しているアプリを登録することもできる(Amasonに登録したアプリをAndroid Marketにも登録することも可能)。Amazonは、同アプリストアでアプリを提供する開発者側のメリットとして以下の3点を挙げている。
- Amazonの数千万人の顧客にリーチできる
- Amazonのレコメンデーション機能でアプリを適切な潜在顧客に紹介できる
- 顧客は既存のAmazonアカウントで決済できるのでアプリを購入しやすい
Amazon Appstore Developer Portalの主な特徴は以下の通り。
- 登録料は年額99ドル(米AppleのApp Storeと同じ。Android Marketは登録時に25ドル)で最初の1年間は無料
- 対象OSはAndroid 1.6以上
- 開発者の収益はアプリ販売価格の70%(多くのアプリストアの標準)。値引きした場合は定価の20%
- 登録は承認制で、Amazonが審査を行う(Android Marketは無審査)。ガイドラインではポルノ、著作権侵害など違法なコンテンツを禁止している
- 審査の過程はポータルのダッシュボードで随時確認できる
- アプリ提供ページにはスクリーンショットのほか、2分以内の紹介ビデオを掲載できる
Amazonはモバイル版AmazonアプリやKindleアプリをリリースするなどモバイル向けのサービスに注力しており、独自のアプリストアを立ち上げるのは論理的なステップだと説明している。
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