ニュース
「Googleで支払います」と言うだけで決済できる「Hands Free」アプリのテスト開始
Googleが、口頭で「Googleで支払います」と言うだけでレジでの支払いを完了できるAndroidおよびiOSアプリ「Hands Free」のテストを米国で開始した。Android Payとは別の単独アプリだ。
米Googleは3月2日(現地時間)、「I'll pay with Google(Googleで支払います)」と言うだけでレジでの決済を完了できるiOSおよびAndroidアプリ「Hands Free」のテスト運用をロサンゼルスのサウスベイで開始したと発表した。
Hands Freeは、同社が2015年9月に米国でスタートしたモバイル決済サービス「Android Pay」とは別の、新しい決済アプリ。端末をバッグの中などに入れたまま、「I'll pay with Google」と言うと、それがトリガーとなって端末が店のレジ端末にBluetooth経由でユーザーの顔写真や決済情報を送る。店員は顔写真で本人確認をし、名前のイニシャルを聞いて確認してから手続きを完了する。
ユーザーに必要な準備は、インストールしたアプリに顔写真とクレジットカードあるいはデビットカード情報を入力することだけだ。
店舗側に送信されるカード情報は必要最低限になっており、顔写真やカードのデータは手続き完了後に店舗側端末からすぐに削除され、決済情報はユーザーの端末にプッシュ通知される。また、アプリに異常な動作があった場合もアラートが表示される。
テストには、McDonald's、Papa John'sの他、幾つかの地元小売店が参加する。アプリでは、最寄りの利用可能店舗が表示される。
動画が取得できませんでした
関連記事
- Googleのモバイル決済「Android Pay」がアプリ内購入に対応
Googleが米国で提供しているモバイル決済サービス「Android Pay」が、アプリ内購入に対応した。2016年には米国外でのサービス提供開始を計画しており、まずはオーストラリアでスタートすることも発表した。 - Google、モバイル決済「Android Pay」を米国でスタート
Googleが、「Apple Pay」と競合するモバイル決済サービス「Android Pay」を米国でスタートした。スタート段階で、米国の100万以上の店舗で利用できる。 - Google、新OS「Android M」を発表――Android Payや指紋認証をサポート
開発者向けのイベント「Google I/O」にて、Androidの次期OSである「Android M」の詳細が発表された。 - スマホ特需が終わった2015年――2016年は「Apple Pay」が風穴を開ける?
スマートフォン黎明(れいめい)期のように、誰もが新機種の情報を求めていた時代は終わり、通信キャリアもスマートフォンの周辺領域の発表に力を入れつつある。モバイル業界に何が起ころうとしているのか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.