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「ヤフオク!」でNFTアイテムの取引が可能に 基盤は「LINE Blockchain」

ヤフーとLINEのグループ会社で暗号資産事業を手掛けるLVCは、NFT事業で連携すると発表した。2021年冬から「ヤフオク!」でNFTアイテムの取引を始める予定。二次流通市場の拡大を目指す。

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 ヤフーは7月27日、2021年冬から「ヤフオク!」でNFTアイテムの取引を始めると発表した。NFTアイテムの扱いに当たっては、LINEの暗号資産事業などを手掛けるLINEグループのLVCと連携する。

 LINE独自のブロックチェーン「LINE Blockchain」を使って発行されたNFTアイテムを、ヤフオク!で出品・落札できるようになる。取り扱うアイテムの種類や決済方法はこれから検討する。取引にはLVCのウォレットサービス「LINE BITMAX Wallet」への登録が必要になるという。


ヤフーとLVCの連携

 NFT(代替不可能なトークン)はブロックチェーン技術を活用し、デジタルアートやゲーム、データなどの作品・商品の所有権や真贋を証明できるデジタル資産だ。3月に米Twitter創業者ジャック・ドーシーCEOのツイートが3億円超で落札されるなど、デジタルデータの所有権の売買に使われることが多い。

 ヤフーは今回の提携について「NFTアイテムの取引には専用のプラットフォーム上での手続きが必要で、参加ハードルの高さが課題にあった」とし、「(ユーザー同士で売買する)二次流通市場の拡大を目指す」とコメントした。

 ヤフオク!の18年度通期での累計取り扱い額は8151億円で、19年7月時点で常時6480万件の出品があるという。LVCは6月にNFTアイテムの取引が可能な「NFTマーケットβ」を始めており、21年夏に正式版を提供する予定。

 NFT事業を巡っては、3月に暗号資産取引所を運営するコインチェック(東京都渋谷区)がNFT取引の専用サイトを開設し、4月にはメルカリとGMOインターネットが相次いで参入を発表している。

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