「コンコード」開発スタジオは閉鎖 SIEが発表 開発に8年かけるも2週間でサービス停止
開発8年、サービス2週間──そんな不名誉な記録を打ち立てたゲーム「コンコード」の開発スタジオが閉鎖される。
開発8年、サービス2週間──そんな不名誉な記録を打ち立てたゲーム「CONCORD(コンコード)」を開発したことで知られるFirewalk Studiosの閉鎖が決まった。ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月29日、Firewalk Studiosとモバイルゲーム開発のNeon Koiを閉鎖すると発表した。
ハーマン・ハルストCEOの名前で全社員に送信したメールによると、今回の決定はSIEのスタジオビジネスを強化する取り組みの一環。「現在の厳しい経済環境においては、収益面も含め、持続可能な成長を推進することが極めて重要」と説明している。
Firewalk Studiosは、SIEが2023年4月に買収したゲームスタジオ。コンコードは5人対5人のチームで戦うFPS(一人称視点のシューティングゲーム)で、8月23日にPlayStation 5とPC(Steam)向けに発売したもののプレイヤー数が伸びず、9月6日にはサービスを事実上打ち切った。わずか2週間のサービスだった。
敗因は、基本無料でプレイできる強力なライバルがいくつも存在する中、新規IPのゲームを4480円で販売したこと。またDEI(多様性)に配慮したとされるキャラクターデザインも不評だった。ハルストCEOは「この数カ月、多くの時間を費やしてあらゆる選択肢を検討したが、ゲームと共にスタジオを閉鎖することが最善の道であると判断した」としている。
一方のNeon Koiは、SIEが22年8月に買収したSavage Game Studiosが前身。当時スマートフォン向けに「壮大なストーリーのアクションゲームを開発中」としていたが、スタジオと共にプロジェクトも終了する。
なお両スタジオの人員についてハルストCEOは、可能な限り傘下のスタジオに再配属できるよう取り組む考えを明らかにしている。
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