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大型連休の狙い目は「Phenom II」か「Core i7」か?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

4月末の新製品ラッシュにより、ゴールデンウィーク中の目玉商品が出そろった。登場ほやほやの買うべきパーツを一挙に紹介する。

真の最強Phenom IIが登場!――「ゴールデンウィークに花開きそうですね」

ソフマップ秋葉原本館のAMD製CPU価格表

 4月24日、Phenom IIの最上位モデルとなるクアッドコアCPU「Phenom II X4 955 Black Edition」が登場した。価格は2万8000円前後で、在庫は潤沢。Phenom II X4 955 Black Editionは、動作クロック3.2GHzのSocket AM3対応CPUで、L3キャッシュを6Mバイト搭載している。UDPは125ワット。シングルスレッドでの性能とマルチコアの性能ともに、現行のPhenomブランドでは最高峰だ。

 発売当日の各ショップで“購入ラッシュ”が起きたとの話を聞かなかったが、今後のヒットを期待する声は大きい。ソフマップ秋葉原本館は「AMD系プラットフォームを使い続けている人にとって待望のCPUだと思います。AMD製CPUはPhenom IIの登場以来、徐々に人気が回復しているので、955 Black Editionがその流れをさらに加速させるとうれしいですね」と語る。

 そのほかにも、「ゴールデンウィークには全国の自作ユーザーが秋葉原に来られると思いますが、その目玉商品になり得るCPUです」(ツートップ秋葉原本店)など、いくつかのショップで連休中の主役候補に挙げられていた。

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AMD「Phenom II X4 955 Black Edition」

 対するインテル陣営には、目玉候補のアイテムが複数登場している。特にゴールデンウィーク中は「ハイエンド構成のマシンを組む人が普段よりも増えるので、Core i7関連が好調に売れそうです」(TSUKUMO eX.)とのことで、X58マザーを特価対象にするショップも多い。

 X58マザーで注目を集めているのは、MSIのmicro ATXマザー「X58M」だ。DDR3メモリスロット6基とPCI Express x16スロット2基を備えており、2万円前後で販売されている。「通常売価で2万円を切るX58マザーは初めてですが、メモリスロットやPCI Express x16スロットにも不足はなく、普通に満足なCore i7マシンが組めます。最近はハイエンドユーザー以外にもCore i7を求める人が増えているので、ヒットは確実でしょう」(クレバリー1号店)とのことだ。

 そのほか、Core 2 Quad Q8000シリーズの最上位「Core 2 Quad Q8400」と、その省電力版「Q8400S」も登場した。ともに4MバイトのL2キャッシュを備え、動作クロックは2.66GHzとなる。TDPはQ8400が95ワットで、Q8400Sが65ワット。価格はQ8400が2万円前後、Q8400Sが2万7000円前後だ。

 入荷したTSUKUMO eX.は「価格的にも上位のQ9000シリーズに届くので、大きなヒットは望めないかも。ただ、CPUのラインアップに穴がなくなった感があるので、ユーザーとしては選びやすい環境になったとはいえるでしょう。ゴールデンウィークはハイエンド系と同時に、遊び用のローエンド系もよく売れます。そうしたニーズに引っ張られて人気が出るとうれしいですね」と語っていた。

MSI「X58M」(写真=左)。左が「Core 2 Quad Q8400」、右が同「Q8400S」。カエルのマークで判別できる(写真=右)
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