新「iTunes」は10月公開――iCloudと統合、デザイン変更:Storeも改装へ
iPodシリーズの新ラインアップ投入に伴い、iTunesも大幅なバージョンアップが行われる。iCloudとの統合を進め、デザインを一新した。
米Appleは9月12日(現地時間)、Mac/Windows PC用メディアプレーヤーソフト「iTunes」の新バージョンを2012年10月に提供すると発表した。無料でダウンロードして利用できる。
新バージョンでは、iCloudとのシームレスな統合が進み、購入してiCloud上にあるコンテンツをMacやWindowsのライブラリで表示し、ダブルクリックで再生が行える。「新しいダウンロード」ボタンをクリックし、ローカルにコンテンツのコピーを保存しておくことで、オフラインでの視聴にも対応する。また、デバイス間をまたいだコンテンツのレジューム再生も行える。
ライブラリ画面は左カラムを省き、上部にメニューバーを配置したデザインに変更。アルバムジャケットの一覧表示からアルバムを選択すると、そこに含まれる楽曲リストが吹き出し型のメニューで拡張表示されるようになり、ライブラリの表示形式を切り替えることなく、アルバムと楽曲をスムーズに検索できる。ここに、テイストが似た曲をiTunes Store内から自動検索して表示する機能も持つ。「次はこちら」ボタンから楽曲の再生中に、次に再生する曲を設定することもできる。
ミニプレーヤーのデザインも新しくなり、アルバムのジャケット表示に対応した小さなツールバーで再生コントロールが行えるほか、ここにも「次はこちら」ボタンが用意され、次に再生する楽曲を確認できる。ミニプレーヤーからライブラリを開かずに、楽曲を検索して再生することも可能だ。
iTunes Store、App Store、iBookstoreについては、MacやWindows、iOSデバイス間で同じように表示されるよう新デザインを採用。iTunesを利用するすべてのデバイスにおいて、iCloudがプレビューの履歴を保持し、楽曲や映画の予告編のプレビュー情報を共有できるようになった。楽曲の90秒クリップを試聴しながら、ストア内をブラウズすることもできる。
なお、iOS版のiTunesもデザインを変更した新バージョンとなり、iOS 6の配信開始と同じ2012年9月19日に公開される予定だ。こちらはiPad向けのデザイン最適化や、パフォーマンスの向上が図られている。
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