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“元祖”と“完全国内生産”の自信に裏打ちされた「手づくり工房 2019」で感じたLet's noteのプライド高品質は当たり前(2/2 ページ)

パナソニックが、毎年夏休みに実施しているLet's noteの組み立てイベント「手づくりレッツノート工房 2019」が8月3日に開催された。本イベントに込められた同社の思いとは何か。

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「高品質は当たり前」を裏打ちする品質や信頼性を支えるテスト

 続いては、Let's noteやTOUGHBOOKの代名詞といえる信頼性や丈夫さを保証するために各種テストを行う「品質信頼性試験場」を見ていこう。下記で取り上げた他にも、大型静音環境試験室やX線解析室などが用意されている。


温度は80度~マイナス40度まで、湿度は20%~95%まで再現できる恒温恒湿室の様子を見る同伴者

工員と共に高温状態の恒温恒湿室に入った参加者たち。保護者からは「たまにはこういうのもいいわな」「ざまぁみろ」という言葉が飛び交う

IPX4やMIL-STD-810Gといった防水試験を行う防水試験機。ここではTOUGHBOOKが水を浴びていた

こちらは毎分12.5リットルの水量を放水するIPX5防水試験機。狙い定めてTOUGHBOOKを“消火”するイメージだ

高さ90cmから落下させて異常がないかを確かめる落下試験室。ボタンを押すとTOUGHBOOKが落下し、ごう音が鳴り響く

落下したTOUGHBOOKが無事起動してホッとする参加者と、満面の笑みを浮かべる担当者

コールセンターやダイレクト修理室を見学する参加者たち

日本に工場があるからできること

 同社は7月11日に、月額定額制のサブスクリプションサービス「スリムワークサポート」を2019年10月から開始すると発表済みだ。スリムワークサポートは、同社がPC向けに提供してきた各種サービスを一元的に体系化し、働き方支援の各種アプリケーションと、PCのトータルライフサイクルマネジメント、PC本体や基本ソフトを組み合わせて提供することにより、「柔軟な働き方」と「生産性の向上」の実現をサポートするもの。


2019年10月から提供予定の「スリムワークサポート」サービスの概要

 まだ価格は発表されていないが、Let's noteのバッテリー劣化を検知して新品交換する「バッテリー見守り」や、万が一の故障でもパーツ単位で情報を把握していることですぐに対応可能なサポート体制などは、国内に工場を持ち、基板も製造しているからこそ実現できるサービスだ。

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 そこには、単なる“Assembled in Japan”ではなく、本当の“Made in Japan”だからこそやれることだという、静かだが強い意気込みが感じられる。この手づくりレッツノート工房も2020年で20回目を迎え、夏休みに各地で行われている手作り教室の元祖といえる程の歴史を持つ。

 今回紹介した神戸工場も2020年で30周年を迎えるだけに「来年の手づくり工房は、かなり気合を入れないといけないですし、工場のメンバーも自然とそうなっていくと思います」(作田氏)

 2020年は日本各地で時代の節目を迎えるイベントが相次ぐが、この手づくり工房もその1つに挙げられるのかもしれない。さらなるLet's noteの飛躍となるのか、注目して待ちたい。


天板のカラーが選べるだけでなく、神戸港をイメージしたプリントも選択可能だ

こちらは参考展示されていたキーボード面のプリント。液晶天面には好みの画像をプリントすることもできる

工場入り口に掲げられているLet's noteとTOUGHBOOKシリーズのファミリツリー。最近のモデルはまだ加わっていないようだ

懐かしのモデルも展示されている。写真はトラックボールを内蔵し、標準で最大容量となる96MBのメモリを搭載していた「Let's note CF-S21」

取材協力:パナソニック株式会社

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