ナナオ、広色域/WUXGA対応の22型ワイド液晶「FlexScan SX2262W」:カラーマッチングソフトの最新版も公開
「FlexScan SX2262W」は、Adobe RGBカバー率95%の広色域表示が可能な22型WUXGA液晶ディスプレイ。10ビット表示対応DisplayPortとDVI-I×2の3系統入力を装備する。
22型ワイド画面のフラッグシップモデル
ナナオは11月26日、1920×1200ドット(WUXGA)表示の22型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan SX2262W」を発表した。2010年1月12日に発売する。価格はオープンで、同社直販サイト「EIZOダイレクト」での価格は6万9800円だ。
SX2262Wは、同社の汎用液晶ディスプレイ「FlexScan LCD」シリーズにおける22型ワイド画面のフラッグシップモデル。FlexScan LCDシリーズの中でも上位機種に位置付けられる「FlexScan SX」シリーズの高画質化技術を踏襲しつつ、WUXGAの画面解像度にしては小さめの22型ワイド液晶パネルを採用することで、画質や解像度とともに省スペースにも配慮している。
静止画向けの高画質化機能は、表示画面の輝度/色度ムラを低減して均一化する「デジタルユニフォミティ補正回路」、階調表現と色再現を高める「16ビット内部演算/12ビットLUT」、画像表示後に短時間で輝度が安定するほか、経年劣化による輝度変化や周囲の温度変化に伴う色度変化も抑制できる「色度・輝度安定回路」を装備。動画向けの高画質化機能は、「コントラスト拡張」「輪郭補正」「オーバードライブ」を備える。環境光に応じて輝度を自動調整する「Auto EcoView」にも対応する。
基本スペックは、液晶パネルがVA方式(ノングレア)、色域がAdobe RGBカバー率95%/NTSC比92%(sRGB色域の表示モードも用意)、最大輝度が280カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1000:1、応答速度が黒→白→黒で12ms/中間階調域で6ms、視野角が上下178度/左右178度だ。16:9の1080p(1920×1080)信号を正しく表示できるアスペクト比固定モードも利用できる。
インタフェースは映像入力にDVI-I×2、DisplayPort×1(3系統ともHDCP対応)を搭載する。DisplayPortは10ビット入力をサポートし、最大約10億7374色の表示が可能だ(10ビット対応グラフィックスカード/ソフトウェア環境が必要)。DVI-I使用時は8ビット入力で約1677万色表示となる。また、アップストリーム×1、ダウンストリーム×2のUSB 2.0ポートを内蔵する。
スタンドは高さ調節の可動範囲が広いFlexStandを採用。上30度のチルト、左右各172度のスイベル、174ミリ(最大225ミリ)の昇降、右回り90度の縦位置表示が行える。本体サイズは511(幅)×240.5(奥行き)×347.5〜521.5(高さ)ミリ、重量は約9.6キロだ。
なお、同社製液晶ディスプレイ専用のカラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」を付属した「FlexScan SX2262W-PX」(EIZOダイレクト販売価格7万4800円)を用意するほか、色覚シミュレーションソフト「UniColor」にも対応する。
カラーマッチングソフトの新バージョンも配布開始
EasyPIXについては、11月25日に「EIZO EasyPIX Software Ver.1.1」の無償配布が開始された。ナナオのWebサイトからダウンロードでき、センサー「EX1」がセットのパッケージ版(1万9800円)を購入しなくても、対応機種のユーザーであればマッチング(用紙の白色を目視で調整)機能が利用可能だ。
EasyPIXパッケージ版のユーザーにとっては、Ver.1.1にアップグレードすることで、用紙の白色をセンサーを使って測定する機能と、以前調整した同じ目標値でキャリブレーションが行える再調整機能が新たに追加される。
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