ソニーらしさはAndroidタブレットでも健在か?――「Sony Tablet S」徹底検証:発売記念・特大レビュー(5/9 ページ)
鳴り物入りで登場した「Sony Tablet」はAndroidタブレットの決定打になるのか? いよいよ本日発売の「S」シリーズ32Gバイト/Wi-Fiモデルをじっくり使ってみた。
“Exmor for mobile”CMOS搭載のカメラを内蔵
内蔵カメラは前面が有効画素数30万画素、背面が有効画素数511万画素(“Exmor for mobile”CMOSセンサー搭載)だ。背面カメラは最大2592×1944ドットの静止画、最大1280×720ドット/30fpsの動画が撮影できる。純正の「カメラ」アプリで背面カメラ利用時に選択できる解像度の設定は下表にまとめた。
機能としては、デジタルズームやGPSの位置情報記録、露出補正、ホワイトバランス、シーンモード、フォーカスモード、動画の低速度撮影といった設定が可能だ。タブレットの内蔵カメラということもあり、静止画と動画の画質については特に高品位ではなく、携帯端末レベルといったところだった。
背面カメラ撮影時に選択できる解像度(静止画) | |||||
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モード | 5M | 3.6M | 2M | 2M | VGA |
アスペクト比 | 4:3 | 16:9 | 4:3 | 16:9 | 4:3 |
解像度 | 2592×1944 | 2560×1440 | 1632×1224 | 1920×1080 | 640×480 |
背面カメラ撮影時に選択できる解像度(動画) | |||
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モード | High | Low | YouTube |
アスペクト比 | 16:9 | 4:3 | 16:9 |
解像度 | 1280×720 | 640×480 | 1280×720 |
フレームレート | 30fps | 30fps | 30fps |
ホーム画面は標準的だが、アプリランチャーに独自性
ホーム画面は意外にもAndroid 3.1の標準にかなり近い見た目だ。独自の壁紙を適用し、純正アプリはアイコンのデザインを統一するなどの工夫は見られるが、派手なウィジェットなどは一切配置されておらず、シンプルにまとまっている。
ほかのAndroid 3.xタブレットと同様、ホーム画面は5ページに分かれており、左右のフリックで画面間の移動が可能だ。この5ページの移動を高速に行えるよう、フリックする指を長押しすると、通常の5倍の速さで画面をスクロールできる「クイックスクロール」機能を備えているのは、ソニーならではの追加機能となる。クイックスクロール中は、画面上部に現在位置を確認できるガイドも表示される仕組みだ。
一方、ユーザーに目的のアプリを探して起動してもらうという操作においては、かなり作り込んでいる。画面右上の「Apps」ボタンを押すと、利用できる全アプリのアイコンを縦横に並べて表示する独自の「アプリランチャー」が起動。アイコンの並びを新規順、アルファベット順、任意に整理できるほか、グループ化やデスクトップ配置といった操作もまとめて行える。長期利用で増えすぎたアプリを整理するのにも役立つだろう。
加えて、Appsボタンの左には「Favorites」ボタンもあり、これを押すと、よく閲覧するWebページ、動画、写真、音楽、本、ゲームなどをタイル状に配置した独自のメニュー画面が表示される。あらかじめ設定しておいたお気に入りのコンテンツが一覧できるため、何度もアプリを切り替えることなく、見たいコンテンツをタップすれば対応するアプリで視聴できて便利だ。
アプリランチャーとFavoritesにより、アプリからも、好みのコンテンツからも、やりたい操作にたどり着きやすいよう工夫しているのは好印象だ。
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