ソニーらしさはAndroidタブレットでも健在か?――「Sony Tablet S」徹底検証:発売記念・特大レビュー(6/9 ページ)
鳴り物入りで登場した「Sony Tablet」はAndroidタブレットの決定打になるのか? いよいよ本日発売の「S」シリーズ32Gバイト/Wi-Fiモデルをじっくり使ってみた。
ソニーが展開する幅広いネットワークサービスと連携
3つめの特徴が「ネットワークサービス」だ。ソニーが提供するさまざまなネットワークサービスと連携し、映像やゲーム、電子書籍といったコンテンツの入手、ユーザーの写真や動画をアップロードして共有といった楽しみ方ができる。優良なコンテンツを多数所有し、Sony Tabletの投入前から配信サービスなどをワールドワイドで大規模展開してきたソニーの強みが発揮される部分だ。
Sony Tablet Sが対応する自社の代表的なネットワークサービスとしては、動画配信の「Video Unlimited」、ゲーム配信の「PlayStation Store」、電子書籍配信の「Reader Store」、写真・動画共有の「Personal Space」が挙げられる。
Video UnlimitedではSD映像の映画やアニメ、テレビ番組などを配信。ダウンロードしながら視聴可能で、コンテンツはオフラインでも再生できる。レンタルした映像はPCへのムーブ、購入した映像はPCへのコピーが行える予定だ(PCでVideo Unlimitedのコンテンツを視聴、管理するにはMedia Goが必要。Media GOは2011年10月以降、Sony Tabletをサポートする予定)。製品発売時は限定コンテンツでプレオープンキャンペーンを実施、その後にSony Tablet用のコンテンツを増やしていく。
なお、海外では音楽配信サービスの「Music Unlimited」も展開されているが、国内での対応は検討中という。
PlayStation Storeは2011年内にサービスを開始予定。Sony Tabletはタブレットデバイスとして初めてPlayStation Certifiedプログラムに対応し、初代プレイステーション(PS)の有名ゲームタイトルなどをSony Tablet上で楽しめる。
発売時には「みんなのGOLF2」と「Pinball Heroes」がプリインストールされている。PS用ゲームは、画面上にタッチインタフェースの操作ボタンを表示してプレイする仕組みだ。操作ボタンの表示位置は柔軟に変更できる。
ゲームについては、ゲームロフトのオンラインストアへアクセスするためのアプリ「HD Games」もプリインストールされている。
Reader Storeは、2011年10月以降のサービス開始を予定。電子ブックリーダー「Sony Reader」向けのモノクロコンテンツに加えて、Sony Tabletの高品位なカラー液晶を生かすべく、カラーコンテンツも配信する。ダウンロードした電子書籍は「Reader」アプリで管理、閲覧する仕様だ。
Personal Spaceは、写真や動画向けのオンラインストレージサービス。Sony Tabletで撮影した写真や動画を直接アップロードできる。ストレージ容量は1Gバイトまで無料で利用可能だ。共有した写真や動画はPCに加えて、ほかのAndroid端末やiOS端末からも見られる。
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