大解説! 28ナノプロセスルール採用の新世代GPU「Radeon HD 7970」:まさか、このタイミングででてくるとは(3/4 ページ)
AMDが“Southern Islands”と呼んで開発を進めてきた新世代GPUの最上位モデル“Tahiti”を発表した。その詳細をオースティンであった説明会から紹介する。
音声もサポートするマルチディスプレイ環境
Radeon HD 7000シリーズでは、同社のマルチディスプレイ出力技術が「Eyefinity 2.0」に進化したほか、動画再生支援技術「Unified Video Decoder」(UVD)も機能強化が図られた。
Radeon HD 7970は、従来のRadeon HD 6900シリーズと同様、6基のディスプレイインタフェースを搭載するが、そのそれぞれにオーディオ出力機能を追加し、複数のDisplayPortやHDMI出力で、画像と映像とオーディオを同時に伝送できるようになる。AMDは、これを「Discrete Digital Multi-point Audio」(DDM)と呼んでいる。Radeon HD 7970のリファレンスデザインでは、2基のMini DisplayPort×2とHDMI出力で、DDMを利用できるが、ネケチャク氏は「DisplayPort ver.1.2対応のマルチストリーム・トランスポート・ハブを用いれば最大6台のDisplayPort対応ディスプレイにオーディオも同時出力できる」と説明する。


各ディスプレイ出力に独立したオーディオを同時に出力できるDiscrete Digital Multi-port Audio(DDM)をサポートする。ディスプレイを切り替えれば、音声も映像出力先に自動的に同期する仕組みだ(写真=左、中央)。DDMを使えば、1台のPCで複数の部屋に設置したディスプレイにコンテンツを配信することも容易になる(写真=右)

Eyefinity 2.0では5画面構成も追加されるほか(写真=左)、異なる画面サイズや解像度のディスプレイの組み合わせも可能だ(写真=中央)。また、ステレオ立体視による3画面出力もサポートする(写真=右)また、Eyefinity 2.0ではステレオ立体視表示によるマルチディスプレイ出力をサポートするとともに、HDMI出力についても3GHzの高速伝送技術を用いることで片目60Hzずつの高フレームレートな3D立体視映像出力をサポートする。また、次世代4Kディスプレイにおいても、HDMI、またはDisplayPort ver.1.2のシングルポートで4K解像度出力に対応する。


HDMI出力についても3GHzの高速伝送技術によって片目60Hzずつの高フレームレートを利用した3D立体視映像出力をサポートする(写真=左、中央)。HDMI、またはDisplayPort ver.1.2のシングルポートで4K解像度の出力も可能になる(写真=右)関連キーワード
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