三菱、23型IPSフルHD液晶の倍速補間モデルと偏光3Dモデルをスマホ対応に:3Dモデルは応答速度も高速化
三菱電機はIPS方式の23型フルHD液晶ディスプレイ2機種を発表。倍速補間機能搭載の「RDT234WX-Z(BK)」と偏光方式3D対応の「RDT234WX-3D(BK)」を11月28日に発売する。
倍速補間モデルと3Dモデルも“234”世代に進化
三菱電機は11月13日、液晶ディスプレイ「Diamondcrysta WIDE」シリーズの新製品として、倍速補間機能搭載の「RDT234WX-Z(BK)」と偏光方式3D対応の「RDT234WX-3D(BK)」を発表した。いずれもIPS方式を採用した23型フルHD液晶ディスプレイだ。発売日は2012年11月28日の予定。価格はオープン、実売価格はRDT234WX-Z(BK)が5万4800円前後、RDT234WX-3D(BK)が5万2800円前後と予想される。
2モデルとも2012年5月に発売された「RDT234WX(BK)」「RDT234WX-S(BK)」と同様、スマートフォンの映像表示に対応した「スマホビュー」機能を新たに搭載。スマートフォンからHDMI入力した映像を縦位置で表示する場合、従来は横長の子画面の中に表示されていた左右の黒い余白を省き、子画面の枠いっぱいに表示できるようにした。接続するスマートフォンに合わせて、画面の縦横比は調整できる。「アドバンストDV MODE:モバイル」機能も搭載し、スマートフォンの表示に適した画質を4つのモードから選択可能だ。
また、超解像技術や独自の高画質技術を搭載した「ギガクリア・エンジンII」、DVI-DとHDMIの親子画面に対応した2画面表示(PinP/PoutP)、入力映像のスケーリングを行う「画面サイズ」(全画面拡大、アスペクト比固定拡大、2倍拡大、ドットバイドット)、ゲーム用の「フレーム遅延時間表示」や「スルーモード」といった機能を備えている。スルーモードオン時のフレーム遅延時間は、RDT234WX-Z(BK)が0.9フレーム、RDT234WX-3D(BK)が0.1フレームだ。
いずれも赤外線リモコンや、付属の色調整用チャートを見ながら簡易的なカラーマネジメントが手軽に行える「EASYCOLOR!3」が付属する。
倍速補間機能搭載の「RDT234WX-Z(BK)」
RDT234WX-Z(BK)は、2011年6月に発売された「RDT233WX-Z(BK)」の後継機。120Hz駆動の液晶パネルと倍速補間機能「倍速クリアピクチャー」により、動きの速い映像を滑らかに表示できる。スマートフォンの毎秒30コマ映像も、「シネマモード」設定の「なめらか」を選択することで、4倍の毎秒120コマで自然に表示可能だ。
基本スペックは、液晶パネルの表面処理がノングレア、解像度が1920×1080ドット、表示色が約1677万色(約10億6433万色中)、バックライトが白色LED、視野角が上下/左右で各178度、輝度が350カンデラ/平方メートル、コントラスト比が5000:1(CRO非動作時900:1)、応答速度が5ms(GTG)だ。
映像入力は、HDMI×2、D5、DVI-D(HDCP対応)、アナログRGBの5系統を装備。音声入力はステレオミニとRCAステレオを備えており、音声出力はステレオミニのヘッドフォンに加えて、出力3ワット+3ワットのステレオスピーカーも内蔵する。
本体サイズは546(幅)×230(奥行き)×453(高さ)ミリ、重量は約5キロ。チルト角度は上20度/下5度に調整でき、ブロックネックによる3段階(30ミリ刻み)の高さ調整も行える。消費電力は標準66ワット、通常時30.5ワット、スリープモード時1ワット以下、オフモード時1ワット以下。
偏光方式3D対応の「RDT234WX-3D(BK)」
「RDT234WX-3D(BK)」は、2011年5月に発売された「RDT233WX-3D(BK)」の後継機。偏光方式の3D立体視に対応し、3D映像時の輝度低下を抑えた約90カンデラ/平方メートルの明るさで、クロストークやちらつき感の少ない3D映像を表示する。3Dメガネはノーマルタイプと、視力矯正メガネに取り付けられるクリップタイプの2種類が付属する。
基本スペックは、液晶パネルの表面処理がハーフグレア、解像度が1920×1080ドット、表示色が約1677万色(約10億6433万色中)、バックライトが白色LED、視野角が上下/左右で各178度、3D視野角が上下12度(3Dクロストーク10%以下)、輝度が240カンデラ/平方メートル、コントラスト比が8000:1(CRO非動作時1000:1)、応答速度が3.2ms(GTG)だ。
映像入力は、HDMI×2、D5、DVI-D(HDCP対応)、アナログRGBの5系統を搭載。音声入力はステレオミニとRCAステレオを用意し、音声出力はステレオミニのヘッドフォン、出力2ワット+2ワットのステレオスピーカーを備える。
本体サイズは545(幅)×170(奥行き)×394(高さ)ミリ、重量は約5キロ。チルト角度は上20度/下5度に調整でき、スタンド位置を付け替えることで3段階(15ミリ刻み)の高さ調整も行える。
消費電力は標準37ワット、通常時22ワット、スリープモード時0.8ワット以下、オフモード時0.5ワット以下。液晶パネルは高透過率のものに変更されており、標準の消費電力はRDT233WX-3D(BK)の48ワットから約23%減となる37ワットとなった。
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