タブレットとペンの設定:設定

タブレットPCには、専用のOSであるWindows XP Tablet PC Editionが付属する。従来のWindows XPとどう違うのか、詳細にチェックしていこう。まずはタブレットPC最大の特徴であるコントロールパネルの「タブレットとペンの設定」の項目について紹介する。

「タブレットとペンの設定」コントロールパネルの「設定」タブには、「きき手」「メニューの場所」「調整」の3種類の設定項目がある。きき手を設定することで手書き文字の認識精度を向上させたり、メニューを見やすくすることができる。タブレットPCを、より使いやすくなじんだものにするために設定しておきたい内容だ。

「設定」タブでは、右ききか左ききかの「きき手」を設定することで、使い勝手を向上させる項目が用意されている。最初に設定しておきたい項目だ

 スタイラスペンによって手書きで文字を入力するときは、きき手によって微妙に文字が傾く傾向があり、急いで書くほどその傾向は強くなる。「きき手」の設定項目で右ききか左ききかを設定しておけば、その傾向を手書き認識に反映してくれる。これによって手書き文字の認識精度を向上させることができる。

 きき手によって影響する要素は、手書き文字に出るくせだけではない。たとえば右ききのユーザーがスタイラスペンを持って操作や入力を行う場合、コンテキストメニューが右側に表示されるとメニューが自分の手で隠れてしまう。そこで、「メニューの場所」の項目で「右きき」を選ぶとメニューが左側に、「左きき」を選ぶとメニューが右側に表示される。メニューの位置を調節して、使い勝手を向上させる設定項目だ。

「メニュ−の場所」を右ききに設定しておくとメニューが左側に、左ききに設定しておくとメニューが右側に表示される。表示されたメニューが自分の手で隠れてしまうことがなくなるわけだ。ただし、画面の左右端でメニューを表示させたときはこの限りでない

 スタイラスペンで認識されるポインタの位置は、ペンの持ち方などによって微妙なずれが生じる。これを修正するのが「調整」の項目だ。「調整」ボタンをクリックすると、画面の隅に「+」のマークが表示される。このマークの中心をペンでタップするという作業を数回繰り返すことで、ずれを修正してくれる。また、画面を縦表示にしている場合と、横表示にしている場合でも位置のずれが生じるため、画面の向きに合わせてプルダウンメニューから「横」か「縦」かを選択しておく。

「調整」の項目では、実際のペンの位置と検出されるポインタの位置のずれを修正できる。具体的には画面の隅に表示される「+」マークの中心をペンでタップする作業を繰り返す。縦か横かの画面の向きによってもずれが生じるため、画面の向きを切り替えたら調整を行っておきたい(クリックすると拡大します)

[吉澤亨史, ITmedia ]

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