Windows Journalメニュー解説:「ファイル」メニューその2

Microsoft Windows XP Tablet PC Editionに標準で付属し、タブレットPCの機能を堪能できるソフトが「Windows Journal」だ。手書きのコメントや図形などをそのままノートファイルとして保存したり、手書き文字認識機能を使用してテキストファイルとして保存したりできる。また、ほかのアプリケーションのファイルを読み込んでコメントなどを書き込むことも可能だ。ここでは「Windows Journal」の操作メニューを詳細に解説していく。

「ファイル」メニューその2

 Windows Journalメニュー詳細解説、第2回の今回は前回に引き続き「ファイル」メニューの後半を紹介する。このメニューには、文字通りファイルの操作に関する項目が用意されている。

上書き保存

 一般的なアプリケーションと同様に、開いているファイルを上書きして保存するコマンドだ。「Control+S」のショートカットでも実行でき、ツールバーにもボタンが用意される。保存していないファイルで実行すると、保存先を選択するダイアログが表示される。ファイルの更新履歴を残したいなら、後述の「名前を付けて保存」を選ぶようにする。

名前を付けて保存

 このコマンドも一般的なアプリケーションでおなじみの操作だ。初めてファイルを保存するときや、内容を変更しながら以前の内容も保存したいときなど、ファイル名を変更して保存するコマンドだ。デフォルトで表示されるフォルダは「My Notes」になっており、ファイル形式は「.jnt」のWindows Journalファイルとなっている。「ファイルの種類」のプルダウンメニューからWindows Journalテンプレート(拡張子は「.jtp」)として保存することも可能だ。

「名前を付けて保存」では、Windows JournalファイルかWindows Journalテンプレートとしてファイルを保存できる。どちらもWindows JournalあるいはWindows Journalビューワでないと開くことができない(クリックすると拡大します)

名前を付けてエクスポート

 このコマンドでは、Windows Journalで作成したノートファイルをWebアーカイブかTIFF形式で保存することができる。Webアーカイブは「.mht」あるいは「.mhtml」の拡張子を持つファイルで、HTMLとイメージの両方を含んだファイル。ただし、Internet Explorer 5.0以降でないと開くことができない。TIFF形式は「.tif」の拡張子を持つグラフィックファイルで、さまざまなプラットフォームに対応する。これらの形式でエクスポートされたファイルは、ともにWindows Journalで開いたり編集したりできない。

「名前を付けてエクスポート」では、ブラウザで閲覧できるWebアーカイブか、多くのグラフィックソフトに対応したTIFF形式でファイルを保存できる。エクスポートしたファイルを再びWindows Journalで開くことはできない(クリックすると拡大します)

フォルダへ移動

 開いているノートファイルを、現在とは違う場所に移動したいときには「フォルダへ移動」を使用する。すでに保存されていることが前提となるため、保存されていないファイルではコマンドを選択できない。また、「移動」であり「コピー」ではないことに注意。「Control+Shift+V」のショートカットも用意される。実行すると異動先を選択するダイアログが表示される。新しいフォルダを作成することも可能だ。

使用頻度はあまり高くなさそうだが、開いているファイルの場所を移動するコマンドだ

ノートの削除

 開いているノートを削除する場合に使用するコマンド。Windows Journalを起動したままノートファイルを削除できるので、大量のノートファイルを整理するときなどに便利な機能だ。

「ノートの削除」を実行すると、削除していいかどうかの確認ダイアログが表示される

ページ設定

「ページ設定」は、ノートファイルを印刷するときの詳細設定だ。ページ設定のダイアログには「用紙」「スタイル」「背景とタイトルの領域」の3つのタブが用意される。「用紙」タブでは用紙のサイズ、幅、高さの設定と、縦か横の用紙の向き、そして印刷プレビューが表示される。

「スタイル」タブでは、罫線の幅や方眼、無地といったスタイル、縦横の罫線の色や太さ、間隔、用紙自体の色などを詳細に設定できる。ノートの用途に合わせて、この設定であらかじめ罫線を設定しておくと便利だ。

「背景とタイトルの領域」タブでは、ノートに背景画像を設定したり、その透明度を設定できる。また、タイトル領域の表示や日付の自動追加といった設定を行える。すべてのタブでプレビューが表示される。

「ページ設定」の「用紙」タブでは用紙のサイズ、幅、高さの設定と、縦か横の用紙の向きを設定できる(クリックすると拡大します)


「ページ設定」の「スタイル」タブでは、罫線の幅や方眼、無地といったスタイル、縦横の罫線の色や太さ、間隔、用紙自体の色などを詳細に設定できる(クリックすると拡大します)


「ページ設定」の「背景とタイトルの領域」タブでは、ノートに背景画像を設定したり、その透明度などを設定できる(クリックすると拡大します)

[吉澤亨史, ITmedia ]

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