タブレットとペンの設定:タブレットのボタン:東芝 DynaBook SS 3500編

タブレットのボタンは、メーカーや製品によって配置や数に違いがある。当然、コントロールパネルの内容も製品によって違うわけだ。ここでは東芝の「DynaBook SS 3500」のコントロールパネルをチェックしてみよう。

「タブレットとペンの設定」コントロールパネルの「タブレットのボタン」タブでは、タブレットPCに装備されているボタンの動作を設定できる。コンバーチブルモードにしろピュアタブレットモードにしろ、タブレットPCは基本的にハードウェアキーボードもマウスも持たない。そのためスクロールやキーボードショートカットといった特定の操作は、スタイラスペンだけではきびしい。

 そこで活用できるのが、液晶パネル面に用意されたボタンだ。ボタンの数や配置は製品によって違い、パネル面に配置されるものや側面に配置されるものなど多彩だ。コンバーチブルタイプの東芝「DynaBook SS 3500」では、パネルの下部右側(画面を横にした場合)に3つのボタンが装備されている。

 本体左側面下の3つのボタンは、右から「Up」「Enter」「Down」の機能が割り振られており、シンプルな印象を受ける。ただし、DynaBook SS 3500はコンバーチブルタイプなので、ピュアタブレットタイプと違ってキーボードをすぐに開くことができる。ソフトウェアキーボードを表示させるよりも早い場合も考えられるため、このあたりはメーカーの姿勢ということだろう。

 もちろん3つのボタンには、さまざまなキーや機能を割り振ることが可能だ。よく使うキーを設定しておけば、いちいちパネルを回転させてキーボードを使用することもない。ボタンごとの機能の設定は「タブレットのボタン」コントロールパネルで自由に変更できる。

「タブレットボタン」でボタンを選ぶと、「ボタンの場所」と「詳細表示」のイラストが変わり、3つのボタンのどのボタンに対応するかがわかりやすくなっている

 ボタンに動作を設定するには、「タブレットボタン」の項目から設定したいボタンを選び、「変更」ボタンをクリックして設定を行う。「変更」ボタンをクリックすると「タブレットボタンの動作の変更」ウィンドウが開き、ボタン名が表示される。ボタンに対応させる動作は「動作」のプルダウンメニューから選択する。「動作」の項目は豊富に用意されているので、目的の項目を選択すればよい。

設定したいボタンを選んで「変更」ボタンをクリックすると、「タブレットボタンの動作の変更」ウィンドウが表示される。プルダウンメニューから動作を選べば設定を変更できる

 タブレットのボタンは、画面の向きによって違う設定を行える。「ボタン設定」には「すべての向き」のほか、「横長-プライマリ」「縦長-セカンダリ」といった画面の向きによって、それぞれ別の機能を設定することができる。画面の向きは「画面の向きの切り替え」ボタンを押すことで切り替わっていくが、この際に最初に表示されるのが「プライマリ」、次に表示されるのが「セカンダリ」である。たとえばブラウザでネットサーフィンするときは縦長の方が内容を多く表示できるため、縦長の場合はボタンにスクロールを設定しておくと便利だ。

「ボタン設定」のプルダウンメニューには「すべての向き」のほか、縦表示と横表示、プライマリとセカンダリをそれぞれ設定できる。ソフトに合わせて設定を使い分けることが可能なのだ

 ちなみに、DynaBook SS 3500はサイドボタンと上部ボタンを装備するペンが付属しているが、ペンの設定はデフォルトの「ペンのオプション」で行う。富士通「FMV-STYLISTIC TB80」のように別途コントロールパネルが用意されていない。

DynaBook SS 3500はサイドボタンと上部ボタンを持つペンが装備されるが、設定はデフォルトのコントロールパネルで行い、FMV-STYLISTIC TB80のように別途コントロールパネルが用意されているわけではない

[吉澤亨史, ITmedia ]

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