Windows Journalメニュー解説:「ファイル」メニューその3

Microsoft Windows XP Tablet PC Editionに標準で付属し、タブレットPCの機能を堪能できるソフトが「Windows Journal」だ。手書きのコメントや図形などをそのままノートファイルとして保存したり、手書き文字認識機能でテキストファイルに変換できる。また、ほかのアプリケーションのファイルを読み込んでコメントなどを書き込むことも可能だ。ここでは「Windows Journal」の操作メニューを詳細に解説していく。

「ファイル」メニューその3

 Windows Journalメニュー詳細解説、今回は「ファイル」メニューの残りの項目を紹介する。このメニューには、文字通りファイルの操作に関する項目が用意されている。

印刷

 一般的なアプリケーションでもよく使用される印刷のコマンドだ。ショートカットが「Control+P」である点も一般的である。印刷を選択すると「印刷」のウィンドウが表示され、ここでプリンタを選択して印刷を実行する。プリンタの一覧に「Journalノートライタ」がある。これがWindows Journalのノートファイルを印刷可能なフォーマットに変換する機能で、ノートライタで印刷を実行するとJournalファイルとして保存される。印刷時にはプリンタのセットアップが必要だ。

印刷を選択するとウィンドウが表示され、ここでプリンタを選択して印刷を実行する。ノートライタでは印刷できない


印刷のウィンドウから「オプション」タブをタップすると、印刷時に罫線や背景色、イメージを印刷するかどうかを設定できる


プリンタを選択し「詳細設定」をタップすると「印刷設定」ウィンドウが開き、用紙サイズや印刷方向を設定できる


「印刷設定」ウィンドウの「詳細設定」タブは、プリンタによって内容に違いがある。ノートライタの場合はファイルへの出力のみでプリンタの制御ができないため、出力するファイルのクオリティや既定の保存先といった項目が用意される

メール受信者に送信

 Windows Journalで開いているノートファイルを、メールの添付ファイルとして送信したい場合に使用するコマンド。選択すると「メール受信者に送信」ウィンドウが表示される。添付ファイルは「Journalノート」、「Webページ」、「白黒のイメージ」から選択できる。JournalノートはWindows Journal形式のファイルとなるため、再編集にはWindows Journalが必要だ。ただし、参照するだけなら Windows Update からビューアをダウンロードできる。

「Webページ」はブラウザを使って開くことができる。しかし「.mht」の拡張子を持つWebファイルになるため、Internet Explorer 5.0以降が必要だ。「白黒のイメージ」はTIFF形式のファイルとなる。ファイル形式を選択して「OK」をクリックすると、ノートが指定した形式で添付ファイルに設定された新規メールが開く。

「メール受信者に送信」では、ノートを添付ファイルとしてメール送信できる。添付ファイルの形式は3種類用意される

最近使ったノート

「最近使ったノート」は、これまでにWindows Journalで開いたファイルが履歴として参照でき、そのまま開くことができるコマンドだ。メニューの項目にカーソルを合わせるとサブメニューで履歴が表示される。ファイル名にカーソルを合わせるとノートファイルの場所がポップアップで表示される。Windows Journalの手書きのファイル名がそのまま表示されるのが興味深い。

 サブメニューに表示できる履歴の数は「ツール」メニューの「オプション」から「表示」タブを開き、「ノートの一覧」で指定できる。デフォルトでは10に設定されている。サブメニューから「ほかのノート」をタップすると、ツールバーの下に「ノートの表示」が表示される。「場所」のプルダウンメニューから「参照」をタップすれば、フォルダのツリー表示ウィンドウが開く。

「最近使ったノート」は、メニューから直接以前使ったファイルを開くことができる


「ほかのノート」を選択すると、ノートとツールバーの間に「ノートの表示」が開き、ここから選択できる


「ノートの表示」の「場所」のプルダウンメニューから「参照」を選択すると、ツリー表示から目的のファイルを指定できる

終了

 Windows Journalを終了するコマンド。一般的なアプリケーションと同様に「Alt+F4」でも実行できる。ノートが更新されており、保存されていないときには保存するかどうかの確認画面が表示される。

終了時にノートが更新されていると、保存するかどうかの確認画面が表示される

[吉澤亨史, ITmedia ]

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