Brand New PC Style / Creative Business:広末恵子さん(スーパー・スタジオ デザイナー)02チバ なるほど、これなら仰向けになっても書こうと思えば書けますね。では、紙にペンで詩を書くこととキーボードで入力すること、ではどのような違いがあると感じましたか? 広末 私の場合、紙のノートに手書きでフレーズを書き留めておいて、人に見せる時に入力し直して渡すようにしているんです。今回は、Windows Journalを使って手書きで入力してみたんですけど、ノートに書き留めるというのとはまた少し違った不思議な感覚でした。ちょうど紙に書くこととキーボードで入力することの中間みたいな感じでしょうか? 手書きのままでそこに赤字で注釈をつけたりして、それをそのままメールしたりできたりするのも、新鮮な感じがしました。 「Windows Journalで詩を書くのは、手書きともキーボードとも違った感覚」と広末さんは語っている タブレットPCなら手書きのラフも気軽にチバ 最後にタブレットPCを使ってみて、デザイナー、ミュージシャンいずれのお立場でも結構ですが、広末さんのお仕事にタブレットPCはフィットすると思いましたか? 広末 はっきりフィットしたかどうかは判断できないのですが、今後、もう少し既存の アプリケーションとしっかりリンクするようになれば、私の仕事にもフィットしてくるのではないでしょうか? いま、実際に仕事で使っているアプリケーションが使えるようになれば、マウスではやりにくかった細かい作業を補ってくれるんじゃないかな、と思います。 チバ 今後、タブレットPCでバリバリ仕事ができるようになりそうですか? 広末 いずれそうなるといいんですけど。いまはマウスやキーボードのショートカットに慣れてしまっているので、実作業すべてをタブレットPCで行うのは難しいと思います。私が実際に使用するとしたら、PCで手が届かない部分や面倒臭い作業をタブレットPCで補うかたちになるのかなと思います。 チバ では、やはり仕事で使うのは今のところは考えられないということになりますか? 広末 いいえ、そういうわけではありません。軽くて持ち運びがしやすいので、移動先の打ち合わせ等で役立ちそうです。机の上に置いて画面を見ながら打ち合わせできれば、話も進みやすくなりそうですし。デザインの仕事は打ち合わせの際にごく簡単なラフを描いたりすることが多くて、これをいちいちコピーしなければならなかったりします。今回使ってみたAlias Sketchなどのソフトで手書きのラフを描けば、簡単にデータをコピーして相手に渡すことができるんじゃないかなと思います。 チバ まずはそのあたりから活用していくと。いずれグラフィックソフトが対応してくれば、どんどん使いこなせますね。今回はありがとうございました。 広末さんの所属する音楽ユニットmoonaが音楽を担当したCD付きアートブック『 RUSSIAN WORDS A-Z 』(恵文社・刊)。デザイナーのセキユリヲさん、イラストレーターの網中いずるさんといった人気の高いアーチスト達とのコラボレーションによって生まれた [チバヒデトシ, ITmedia ] 前のページ | 2/2 | 最初のページ Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. FeaturesPICK UP
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