3大モバイルSNSでアプリ課金率が高いのは「GREE」 MMD研究所:調査リポート
GREE、モバゲー、mixiの3大モバイルSNSの中では、登録率、アクティブユーザー比率、ソーシャルアプリ課金率ともにGREEに軍配――。MMD研究所がそんな調査結果を発表した。
MMD研究所は9月7日、「3大モバイルSNSにおけるソーシャルアプリの課金ユーザー比率に関する実態調査」の結果を発表した。調査は8月30日から9月2日まで実施したもので、有効回答数は1766人。
同調査では、「GREE」「モバゲータウン」「mixi」を国内3モバイルSNSとし、利用の実態を探った。SNSの登録率について調査したところ、GREEが63.0%、モバゲーが53.3%、mixiが43.8%という結果が得られた。
このうち「登録しているがほとんど利用していない」と回答したユーザーを除いたアクティブユーザー比率は、GREEが36.4%、モバゲータウンが30.3%、mixiが28.5%となり、GREEが最も高い比率を示した。なお、「以前登録していたが退会している」と回答したユーザーの比率は、モバゲータウンが12.6%で最多。これにGREEが11.6%、mixiが5.3%で続いた。
これらのSNSを利用している登録ユーザーを対象に、有料ソーシャルアプリの利用率を聞くと、GREE登録ユーザーの14.2%、モバゲータウンユーザーの11.9%、mixi登録ユーザーの6.3%が課金ユーザーであることが分かった。
これを年代別に見ると、GREE、モバゲータウンともに10〜20代の若年層の課金率はいずれも10%以下と低く、20代後半から30代以降の年齢層から課金率が高まる傾向が見られた。また、絶対数は他の年代にくらべ少ないが、40〜50代の登録ユーザーも課金率が15〜20%前後と高いことが分かった。
さらにSNSアプリの課金ユーザーを対象に、1カ月の課金額について聞くと、GREE、モバゲータウンでは「300〜500円」が、mixiでは「100〜300円」がボリュームゾーンとなった。各SNSの比較ではGREEのARPUが他のSNSと比べ高い傾向が見られた。また男女別に見ると、全体的に男性の課金額が高い傾向にあるが、GREEとモバゲータウンを比較すると、1000円以上課金しているARPUの高いユーザーの比率は、GREEでは女性の比率が、モバゲータウンでは男性の比率がそれぞれ高いということが分かった。
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