大型の台風が接近する中で、西日本を中心に最高気温が30度を超えて午後の電力需要が増加する。中部・四国・九州の3地域では14時〜16時台にかけて需給率が90%を上回り、四国と九州はピーク時に92%を突破する予想だ。九州では前日に今夏最高の94%を記録している。
いよいよ今年も電力の需要が高まる季節を迎えた。前日の7月8日(火)には九州で使用量が急増して、16時台に需給率が94%に達した。最大電力は1373万kWで、7月の予想最大値1671万kWと比べると300万kW近く低い水準だったものの、供給力を1455万kWしか確保していなかったために需給率が想定外に高くなった。
7月9日(水)の九州の最大需要は前日を下回る予想だが、それでも16時台に需給率が92.5%まで上昇する。主要都市の最高気温が30度を超える見込みで、台風に備えて屋内にとどまる家庭が多くなることも需要を押し上げる要因になっている。このほか四国と中部でも午後の電力需要が増加して、四国で14時台に92.4%、中部でも同じ14時台に90.3%まで需給率が高まる。
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