ファーウェイが産業用蓄電システムを強化 日本の蓄電所ニーズに対応(1/2 ページ)

ファーウェイが「スマートエネルギーWEEK春2026(PV EXPO)」で、産業向け蓄電池の新モデルを披露。電池セルのアップデートによって基本性能を引き上げた他、グリッドフォーミングなどの次世代のニーズを先取りしたモデルをアピールした。

» 2026年03月30日 07時00分 公開
[廣町公則スマートジャパン]

 東京ビッグサイトで開催された「スマートエネルギーWEEK春2026(PV EXPO)」に、ファーウェイが出展した。住宅用から各種産業用まで幅広い蓄電システムに加え、データセンター向け製品も併せて展示。同社ならではの“オールシナリオソリューション”をアピールした。

「スマートエネルギーWEEK春2026(PV EXPO)」のファーウェイブース

 本稿では、系統用ニーズの高まりを背景に、来場者の関心を集めた「中規模産業用蓄電システム」と「大規模産業用蓄電システム」について紹介する。いずれも従来製品からの外観変更は少ないものの、電池セルを280Ahタイプから314Ahタイプに変更するなど中身の進化は多岐にわたる。多層的な保護設計や高効率運用を実現する最新技術を投入し、次世代蓄電システムの新基準を打ち出した。

オールインワンタイプの中規模産業用蓄電システム「LUNA2000-241-2S1-DS」

中規模産業用蓄電システム「LUNA2000-241-2S1-DS」

 中規模産業用蓄電システム「LUNA2000-241-2S1-DS」は、108kWのパワーコンディショナーを内蔵した215kWhのAC/DC一体型ソリューションだ。蓄電池、PCS、DCDCコンバータ、液冷モジュール、制御・保護機能を単一筐体に格納し、組み立てや配線など設置時の現地作業を大幅に簡素化することに成功した。

 筐体サイズは、1150×1800×2100mmとコンパクト。狭い道でも容易に搬入でき、限られたスペースにも無理なく導入することができる。また、背面と側面の3方向近接設置が可能なため、複数台を設置する場合にもレイアウトの制約は少ない。工場など需要地への設置はもちろん、2MW/8MWhクラスの蓄電所の構築にも最適なモデルとなっている。

 性能面では、電池セルをより大容量の314Ahタイプに変更するなど、基本スペックを底上げ。電池パックごとにオプティマイザーを搭載することで、充放電残量0-100%の満充電・完全放電を実現した。RTE(Round Trip Efficiency:充放電効率)91.3%、DOD(Depth of Discharge:放電深度)100%の高効率でエネルギーロスを最小化し、空冷・水冷のハイブリッド冷却により補機電力も約30%削減。これまで以上に、収益性の高い蓄電池運用を可能にする。

 火災対策においては、セルからシステム全体まで、多層的な安全設計を追求。第三者認証機関であるTUV Rheinlandによる安全評価では、業界初となる最高水準Level 3を取得した。高性能であることはもちろん、優れた施工性と安全性を併せ持つ、日本市場向け中規模産業用蓄電システムに仕上がっている。

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