劣化を考慮した運用で蓄電池収益を最大化 旭化成と中国電力がシステム開発

旭化成と中国電力は2026年4月23日、蓄電池の運用最適化システムの共同開発に関する覚書を締結したと発表した。

» 2026年04月27日 07時30分 公開
[スマートジャパン]

 旭化成と中国電力は2026年4月23日、蓄電池の運用最適化システムの共同開発に関する覚書を締結したと発表した。電池の状態や寿命への影響も踏まえながら、蓄電池事業の長期的な収益性の向上に寄与するシステムだという。

 中国電力では、太陽光や風力発電の開発に加え、2025年12月から自社として初の系統用蓄電所「下松蓄電所」の建設を開始するなど、再生可能エネルギーの導入拡大および調整力の確保に取り組んできた。旭化成は電池素材の劣化メカニズムを考慮した独自の電池劣化診断・予測技術を活用した、蓄電池劣化診断ソフトウェアを開発している。

 今回、こうした両社の技術や知見を活用し、旭化成の蓄電池劣化診断ソフトウェアをベースに、蓄電池の充放電計画を立案するソフトウェアを新たに共同開発する。また、下松蓄電所などで実証試験を行うことで、システムの商用化を目指す方針だ。

開発するシステムの運用イメージ 出典:旭化成

 蓄電池は、充放電を繰り返すことで徐々に性能が低下し、長期的には運用可能な容量や期間が変化する。開発するソフトウェアは、こうした劣化の進行を踏まえた市場取引や充放電などの運用を行うことで、蓄電池の価値をより長く活用し、電池劣化を考慮した市場取引を実現するという。

開発するシステムのイメージ 出典:旭化成

 開発期間は2026〜2029年度の4年間を予定している。

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