北海道初のLNG火力1号機に着工、2028年までに3基で170万kWを発電:電力供給サービス(2/2 ページ)
石狩湾新港発電所計画では、出力56.94万kW(キロワット)の発電所を1号機から3号機まで3基建設し、全体の出力は170.82万kWとなる予定だ。今回着工した1号機に対し2号機の着工は2018年4月を、3号機は2024年4月を予定している。営業運転開始については、2号機は2021年12月、3号機は2028年12月を予定している(図3)(図4)。
図3 石狩湾新港発電所の建設計画(クリックで拡大)出典:北海道電力
※)ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機など
図4 主要設備の配置計画(クリックで拡大)出典:北海道電力
ガスの供給を行う、北海道ガスの石狩LNG基地は、石狩湾新港発電所と隣接しているものの、水路をまたがるために水路の地下を通るガス導管の敷設を1号機の建設と併せて行う(図4)。
図4 石狩湾新港発電所と石狩LNG基地のガス導管ルート 出典:北海道電力
同1号機が運転を開始する予定の2019年までに、運転年数が40年を超える同社(グループ会社を含む)の火力発電設備(10万kW以上)は13機中6機と、約半分程度になる。今後、経年劣化が進んで設備トラブルの増加が懸念されることから、中長期的に代替電源の確保などの対応が必要となっている。
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