PV EXPO会場を歩くと、低圧系統用蓄電所というひとつのテーマをめぐって、性格の異なる事業者が一斉に集まってきていることが分かる。アグリゲーター、低圧蓄電所事業への参入を支援する企業、投資案件を販売する事業者、蓄電池の販売代理店──立場も狙いもばらばらな面々が、同じ市場の立ち上がりに商機を見出している格好だ。
会場で確認できた出展社は、大きく4つの類型に分けられる。
低圧蓄電所の運用を積極的に引き受けるアグリゲーターは、まだ少ない。会場では、低圧バルクアグリゲーションを掲げるTensor Energy(福岡市)が存在感を発揮した。同社では、市場取引・充放電・トラブル対応・実績管理などの業務を「Tensor Cloud」に集約。複数の低圧蓄電所を一つのポートフォリオとしてまとめ、複雑なオペレーションを自動化し、運用から精算まで一貫して支援する。
「低圧1件から対応」を掲げるBluefield Energy(東京都港区)は、AIによる充放電最適化を軸に、自動運用システムにより収益機会の最大化を追求。トレーダー依存やヒューマンエラーを回避することで、長期安定運用を図るという。
LC-JAPAN(千葉市)は、太陽光・風力のEPC事業者としての実績を背景に、低圧蓄電所事業への新規参入をサポートする。電力申請代行、機器販売、施工、O&M、保険・保証まで幅広く担う。買いたい人と売りたい人をつなぐ、低圧蓄電所案件に特化した投資家向けマッチングプラットフォームも立ち上げた。
メディオテック(東京都新宿区)も、低圧蓄電システムの販売から、土地選定、電力申請、設計・施工までワンストップで提供。さらに、同社はアグリゲーターとしての役割も担い、ヒラソル・エナジーのEMS/VPPシステムを活用して低圧蓄電所群の市場運用を行うとしている。
リミックスポイント(東京都港区)は、FIP転換や系統用蓄電池、家庭用・産業用蓄電システム、EMS、アグリゲーションなど、電力の導入から運用までをトータルに支援する。今回の展示では、低圧蓄電所に多くのスペースを割き、注力していく姿勢を示した。
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