最新記事一覧
これまでの総まとめとして、IT側の観点から顧客との関係強化に当たっての実装ポイントを示す。
()
サービスとは、「ティッシュ」や「携帯電話のストラップ」などを配ることではない。いかに要望を満たすか、いかに利便性を提供するか、どのようにコンサルティングニーズを満たすかといったカスタマー・エクスペリエンスの観点を考えるべきものである。
()
グッド・カスタマー・エクスペリエンスを実現する情報システムとするためには、経営者の視点で演繹的に考えることや、ITアーキテクトとして企業のバリューチェーン、ビジネスプロセスを俯瞰(ふかん)し、ヒトや組織が遂行する部分と、ITにより支援する部分をバランスさせる必要がある。
()
ナレッジマネジメントの例として筆者がよく使うのは、八百屋さんとの比較である。家族で経営している八百屋さんでは、おじさんもおばさんもお得意さまをよく把握している。ナレッジマネジメント成功のポイントはそんなところに隠されている。
()
顧客との関係構築をITで実装することを考えると、顧客の定義に従った業務設計がなされ、企業内の誰もが(あるいは関係先も含めて)、「良い顧客」にとって望ましい行動を取れるようにしなければならない。
()
そもそも企業にとって顧客とは何なのか。顧客の定義は、情報システムを構築するうえで大変重要なものである。企業の情報システムは、誰が操作するかによらず、企業と顧客の間を仲立ちするためである。
()