レクサスLFAで横浜の街を走ったら?岡崎宏司のクルマ DE トリップ(2/2 ページ)

» 2011年10月25日 08時31分 公開
[岡崎宏司,LUXURY TV]
LUXURY TV
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 ハッキリ言って「街乗りのLFA」に高得点はつきません。カーボンモノコックのボディはむろん高い剛性を持っていますが、低速での乗り心地、とくに不整路面ではややタフな印象です。

クルマ DE トリップ 美しいホイールの中には、レクサスロゴの入ったキャリパーとカーボンセラミック式ディスクローターが見えます

 最新のスーパースポーツは、日常走行域でも優れた快適性を示すものが多くなっていますが、残念ながら、LFAはその中には入りません。ニュールブルクリンクを7分14秒で走ったと聞いていますが、素晴らしいタイムです。FISCOでの走りも素晴らしいものです。つまり、レーシングライクに走ったときのLFAは、その持ち味と魅力を存分に発揮するということです。

クルマ DE トリップ まさに「コクピット」の雰囲気です

 しかし、街走りという日常領域に入ると、上記のように乗り心地は少々タフですし、6速セミATトランスミッションも、神経を遣って扱わないと、変速のたびにギクシャクした動きが出てしまいがちです。LFAにとって、街走りは明らかに得意種目とはいえません。とはいえ、トヨタ(レクサス)から、こうしたスーパースポーツが出るのは嬉しいことです。

 LFAは限定車で、発売早々完売してしまったわけですが、いつか、これに続くスーパースポーツを送り出してほしいものです。例えば、最新のアストンマーティンのような、日常領域も、非日常領域もしっかりカバーできて、スポーツ好きのVIPが、ウィークデイにはスーツ姿でも乗れる……。そんな洗練されたスーパースポーツがほしいものです。(文&撮影:岡崎宏司)

クルマ DE トリップ あまりプレミアム度の高い仕上げではありませんが、スーパースポーツらしい迫力は十分あります
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