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» 2012年03月14日 13時02分 UPDATE

ランボルギーニかくあれかし:“究極”のオープン2シーター「ランボルギーニ・アヴェンタドール J」

ジュネーブモーターショーに登場したアヴェンタドール J。究極のオープンスポーツカーとはフロントウインドウすら飾りに過ぎないのか。

[岡田大助,Business Media 誠]

 伊ランボルギーニは、ジュネーブモーターショー2012に“究極”のオープンスポーツ「ランボルギーニ・アヴェンタドール J」を出展した。公道走行可能なワンオフモデルで、最高速度300キロを超える性能を持ちながら、ルーフだけでなくウインドウシールドもない。

J ランボルギーニ・アヴェンタドール J(出典:ランボルギーニ・ジャパン、画像をクリックすると拡大します)

 ベースモデルこそアヴェンタドール LP 700-4だが、ブランドのDNAを表現すべく大きく手が入っている。これは、1970年にランボルギーニ ミウラをベースにあらゆる面でデザインを見直しパフォーマンスを引き上げたイオタ(Jota)のやり方と同様。当然、アヴェンタドール Jの「J」もFIA(国際自動車連盟)が定める競技規定 付則J項に由来する。

JJ (出典:ランボルギーニ・ジャパン、画像をクリックすると拡大します)

 6.5リッターV型12気筒エンジンの最高出力は515キロワット(700馬力)。最高速度は時速300キロを超え、トップスピードでのドライビングを体験するためにはドライバーは専用装備を装着する必要がある。なぜならば、アヴェンタドール Jにはルーフがないばかりか、フロントウインドウもない。フロントウインドウの代わりに2基の小型ウインドウデフレクタが装備されるものの、スーパーバイクのライダーのような風の影響を受けるからだ。

JJ (出典:ランボルギーニ・ジャパン、画像をクリックすると拡大します)

 アウターシャーシもあらゆるパーツが再デザインされた。ボディサイズは4890×2030×1110ミリ(全長×全幅×全高)となり、アヴェンタドールよりも全長で110ミリ長く、全高で26ミリ低くなった。フロントエンドはオリジナルよりも狭く設定され、カーボンファイバー製のエアスクープを装着。両端にはF1のフロントウイングのようなウイングレットを備える。

JJ (出典:ランボルギーニ・ジャパン、画像をクリックすると拡大します)

 リアエンドは、わずか3つのエレメント――カーボンファイバー製リアディフューザー、4本出しのテールパイプ、Y型リアライト――で構成。ブラックの金属メッシュで覆われた残りの表面は放熱用だ。リアスポイラーは2本のピラーでディフューザーに連結されるが、これはレーシングカーの世界からインスピレーションを得たという。

JJ (出典:ランボルギーニ・ジャパン、画像をクリックすると拡大します)

 ボディカラーはアヴェンタドール J専用の、わずかにクロームのエフェクトが入ったレッド。足元には、フロントが20インチ、リアが21インチの5スポークアルミホイールを履く。これも専用設計でベンチレーション効果を高めるカーボンファイバー製インサートを装着する。

 カーボンファイバー強化ポリマーを使ったモノコックの大部分は再デザインされ、シート後方に2本のセーフティバーが設置されただけだ。オリジナルのアヴェンタドールの車両重量は1575キロだが、アヴェンタドール Jは不要な装備を取り外すことでさらなる軽量化を実現している。

JJ (出典:ランボルギーニ・ジャパン、画像をクリックすると拡大します)

 また、マットなカーボンファイバーブラックに輝くコックピット全体やシートの各パーツは、アヴェンタドール J用に開発したカーボンファイバー製ファブリック「カーボンスキン」で覆われている。これは織り上げたカーボンファイバーに特殊な樹脂を含浸させたもので、繊維は安定するものの柔軟性を失わない。同社ではこの新素材の特許を取得しており、将来的にはハイエンドな衣服などにも応用していくという。

J (出典:ランボルギーニ・ジャパン、画像をクリックすると拡大します)

 アヴェンタドールは完全なワンオフモデルで、プロトタイプやランボルギーニ・ミュージアム用のモデルも存在しない。ジュネーブモーターショーが閉幕すると「アヴェンタドール Jを見ることができるのは、幸運なオーナーのみ」という。

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