ブレゲ クラシック「ミュージカル」は、シリコン素材を脱進機とひらひげゼンマイに使用したブレゲの新しい自動巻きムーブメントをベースに開発され、特許を申請中の驚異的なミュージカル機構が搭載されています。その開発には長い年月を要しました。
この時計は、特許申請中の機構によって10時位置のプッシュボタンを押すか、または事前に設定した時刻になると透明な音色でメロディを奏でます。メロディは、伝統的なオルゴールのシリンダーではなく、ピンを備えた回転ディスクが15本の金属製の櫛歯を弾くことによって形作られます。
さらに、手彫りのギヨシェが装飾されたリキッドメタルの反響膜がこのミュージカル機構を補助し、メロディの響きを伝達するのに必要な周波数を増幅させます。それと同時に防水性も確保されています。
最高の音質を得るには、櫛歯と反響膜の素材選びが不可欠ですが、ブレゲは音響技術の分野での開発でつねに主導的な役割を演じ、きわめて高度な研究を積み重ねてきた成果がここに生かされています。このリキッドメタルの反響膜を保護するゴールドのケースバックにもいくつかの穴を開け、音がよく抜けるように考えられています。
また、メロディが美しく鮮明に聞こえるように、時計製造史上で初めて部品に磁石を使ったガバナー(調速機)を搭載しました。ケージの中に独立した磁石を組み込んだ、このブレゲ特許のシステムでは、作動時にバックでノイズが発生せず、しかも従来の調速機につきものだった摩耗の排除にも成功しました。
ダイヤルは、ピンを配したディスクと連動し、楽曲が演奏される20秒から25秒間で1回転します。ブレゲは、メカニズムの細部まで細心の注意を払い、動力が不十分な状態でダイヤルの回転が始まることを防ぐ巧妙な仕組みも開発しました。
その目安になるのが、文字盤の3時位置に配された音楽用のパワーリザーブ表示です。つまり1曲が最初から最後まで完全に演奏されるのです。細心の注意はケースバンドの装飾にも向けられ、通常のコインエッジのパターンに代わって、五線譜のモチーフが描かれています。
この比類ないモデルには、当然それにふさわしい特別なボックスが用意されています。音響特性に優れるスプルース材で作られたボックスです。弦楽器製作者が、弦の響きを増幅させる振動板として選ぶのも、主としてこのスプルース材(トウヒ)です。
ブレゲ・マニュファクチュールが本拠地を構えるジュウ渓谷のリザウドの森で採れるこの木材が「ミュージカル」の奏でるメロディ(ジョアキーノ・ロッシーニ作曲『泥棒かささぎ』)を響かせます。
クラシック「ミュージカル」は、洗練された上品で控え目なデザインや、革新的で高度な複雑技術といったブレゲの特質が隅々まで表現された、まさしく正統派の芸術作品です。
このモデルが正統派たるゆえんはまた、ブランドの歴史に深く根差しています。ブレゲを愛好した顧客リストには作曲家や音楽家たちが名を連ね、ジョアキーノ・ロッシーニ、セルゲイ・ラフマニノフ、アーサー・ルビンシュタインなどが含まれているからです。
現在のブレゲもまた、ルツェルン音楽祭、ジュネーブ国際音楽コンクール、シンガポール交響楽団などの有名な音楽イベントや音楽協会と以前より協力関係を築いてきました。ブレゲは、この新しい時計を通じて、伝統豊かなメゾンをヨーロッパの芸術文化を今なお体現し続ける第一人者たらしめる威信や特別な地位をさらに確かなものにしました。
ブレゲ ブティック銀座
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