運転席に滑りこむと、思いの外、室内が広々していることにまず驚く。Cd値=0.24という空力を重視したデザインであり、クーペ風のスタイリングによりA/Cピラーの勾配がきつく、運転席からの眺めや後席の頭上に圧迫感があるだろうと想像したからだ。
ところが、モデルSはEV専用設計ゆえにクーペ風のスタイリッシュなデザインと実用性を両立している。アルミフレームの中央にリチウムイオン電池を抱きかかえるように搭載し、リアアクスル上に電気モーターとインバーターを配置した結果、エンジン車のような張り出しがないフラットなフロアを得た。その結果、大人5人+2のシートレイアウトと、前後あわせて最大約800リットルとなる荷室を持つ。
スタートボタンを押すと、エンジンではなくセンターにある17インチのモニターが目を覚ます。3D画像処理能力の高いNVIDA製プロセッサを搭載し、Linux上で各種のソフトが作動する。
カーナビや車両情報といった基本的な機能に加えて、グーグル検索など最新の車載ITを搭載し、すべての操作はモニターをスワイプやタップして行う。まるで自動車がルーター機能を有したデバイスになったかのように感じる。
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