テスラの第2幕、EVサルーン「モデルS」の実力を試す試乗インプレッション(4/5 ページ)

» 2012年08月08日 08時00分 公開
[川端由美,Business Media 誠]

16000回転まで回るモーターの加速感

 一般道に出ると、米国特有の荒れた路面が待ち構えているが、前・ダブルウィッシュボーン/後・マルチリンクの足回りはよく動いて、路面からの突き上げを上手にいなしてくれる。試乗車はスポーツサスペンションを含むパフォーマンスキットを装着して足回りを固めていたが、リアにはエアサスペンションを備えることでサルーンらしい乗り心地の良さも備えている。

 4973×2189×1426ミリ(全長×全幅×全高)のボディサイズは小さいとは言いがたいが、身のこなしが軽く、サイズの割に取り回しがしやすい。電動パワーステアリングはパーキングスピードでは軽めで扱いやすいが、速度域が上がってくるとどっしりと頼もしくなる。

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 フリーウェイで再び加速して、EVならではのスムーズな加速感を堪能する。日本製EVでも最初の加速感はそれなりに味わえるが、高速になるに従って加速感が頭打ちになる。その点、テスラの誘導モーターは16000rpmもの高回転域まで回って、短時間で効率良く高い速度に到達できる。

 ひとしきりドライブを楽しだあと、外からこのクルマをあらためて眺めてみる。走りの印象が見た目どおりだったことに感心する。ボンネット上のキャラクターラインとサイドの凹面、上下に狭められたグラスエリアなど、スポーティな演出がなされている。さらに、試乗したパフォーマンスキット装着モデルでは、ナッパレザーのシート地やカーボン調インパネといったスポーティな雰囲気の内装が奢られる。

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