現在、ボルボの全車種の中で、最も売れているモデルが何かご存じだろうか。ちなみに、2011年に日本国内で最も売れたのは、ミドルサイズセダンの「S60」と「V60」だ。
しかし世界市場に目を転じてみると、最も新規販売台数が多かったのはモデルは、何とミドルサイズSUVの「XC60」。日本では見かけることが少ないモデルだけに、少し意外な気もするが、XC60は実はボルボが誇るベストセラーモデルなのである。
今回は「XC60 T5 R-DESIGN」に試乗する機会を得たので、以降でその乗り味をレポートしてみたい。果たして、ボルボのSUVモデルとは一体どんなキャラクターのクルマに仕上がっており、スポーツモデルにはどのような走りの味付けが施されているのだろうか?
ボルボがラインアップするSUVモデルには、XC60のほかに「XC70」と「XC90」という2つの上位モデルが存在する。これらの中で、XC60は最もコンパクトなモデルという位置付けになっているが、それ以上にエクステリアデザインのコンセプトが他のSUVモデルとは明確に異なる。
XC70とXC90は、明らかに「ステーションワゴンのSUV化」というイメージでデザインされているのに対して、XC60のルックスはクーペモデルをSUVと融合させたような、非常にスマートで流麗なデザインに仕上がっている。「実用性のXC70/XC90、スペシャリティ性のXC60」といったような棲み分けになるだろうか。
ちなみに、日本国内で販売されるXC60には、2種類のエンジンを搭載したグレードが存在する。1つが、3リッター直列6気筒エンジン+インタークーラー付ターボを搭載した4WDモデル「XC60 T6 AWD」。
そしてもう1つが、2リッター直列4気筒エンジン+インタークーラー付ターボにFFのドライブトレインを組み合わせた「XC60 T5」だ(モデル名は“T5”だが、エンジンは5気筒ではなく4気筒)。
さらにXC60 T6 AWDには、スポーツモデル「XC60 T6 AWD R-DESIGN」というグレードも存在する。ちなみに「R-DESIGN」は、ボルボの他車種にもラインアップされるスポーツグレードに付けられる名称で、スポーツサスペンションや、専用のインテリア/エクステリアパーツが装着される。
2012年8月17日、ボルボはXC60の2リッターエンジン+FFモデルにもこのR-DESIGN仕様グレードを追加し「XC60 T5 R-DESIGN」として販売を開始したのだ。
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