さて、XC60 T5 R-DESIGNの実車を目の前にしての第一印象は、「思っていたより大きいなあ」というものだった。ボルボのラインアップの中で「最もコンパクトな」SUVモデルとはいえ、一般的にはコンパクトモデルではなくミドルサイズに位置するモデルで、ドイツメーカーのモデルでいえば「BMW X3」や「Audi Q5」とちょうど同じセグメントに所属する。
実際のサイズも4625×1890×1715ミリ(全長×全幅×全高)と、日本の道路事情を基準に考えれば、決してコンパクトとは言えないサイズだ。ただし全体的なルックスは、確かに実用車然としたXC70/XC90とはまったく異なるクーペスタイルで、「お、カッコイイじゃないか」と思わせてくれる。
インテリアにはR-DESIGNグレードだけに奢られる専用ステアリングや本革スポーツシート、アルミニウムペダルなどが装備され、なかなかスポーティな演出が施されている。
ただし、本革スポーツシートは確かにサイドサポートが張り出していて、一見ホールド性が良さそうに見えるものの、大柄な欧米人の体格を基準に作られているせいかサイズが若干大きめ。筆者の体格(身長177センチ、体重70キロ)ではホールド性がイマイチだった。
ちなみに、日本で販売されるXC60はすべて右ハンドル仕様だが、輸入車のお約束でペダル位置は若干左寄り。ただし、親切にも左足を置くフットレストが装備されているので、足元が窮屈で不自然さを感じることはあまりない。
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